
マイクロマガジン社のコミックブランド、マイクロマガジン☆コミックス刊の「琴浦さん」。
元々はマイクロデザイン社のウェブコミック(漫画投稿サイト)である「マンガごっちゃ」の連載で、累計400万アクセスがあった人気連載。筆者えのきづさん自身初の連載であり、初の単行本化でもあります。
読心術ではなく、超能力で相手の人の心が何もしなくても読める主人公の少女の琴浦とそんなミステリアスな彼女に同じクラスメイトになったことから興味を持って、そして惹かれていく少年の真鍋との間に繰り広げられるラブコメ4コママンガ。
特色としては、短期連載にする予定だったのか、2部構成になっていて、初期の頃の作品は、どちらかというと少々シリアスで重い展開の作品になっています。
特にESP研究会の会長という人の母親が、千里眼がウソじゃないかと言われて首吊り自殺って、それって何て逆(自主規制)とか、すげぇいじめっ子だったキャラがいきなり琴浦の友人として大抜擢とか。
でも、そんな破天荒な展開は置いておいて、この作品は人を引き付ける何かがあるのは間違いないんですよね。その物凄さを感じるのが、初期の頃のシリアスで重い時の作品で。4コマとは思えないストーリー性の富んだ作品は4コマではもったいない持っていき方しているなと。じっくり読ませたい、読みたいと思わせる描き方をしています。
まぁ、絵が少々アレですけど(爆)、本人も初期の頃のひどさは気付いていたようで、大規模な書き直しをしていたそうです。
しかも、早くも2巻の刊行が11月にも予定されているそうなので、どう転がっていくか期待しながら待っています。
・・・琴浦さんのおバカとも天然とも言える行動がかわいいんでやんの(ニヤニヤ)。