2010年07月01日

SIMフリー端末登場へ?

昨日、総務省からSIMロック解除に関するガイドラインが発表されたそうです。


SIMというのは、第3世代のケータイには必ずと言っていいほど搭載されているICカードのことで、microSDの約3個分くらい(miniSDなら、若干小さいくらい)の大きさです。
接触部分に金属のチップが組み込まれており、そこで各携帯会社(以下キャリア)を見分けるプログラムが入っています。
ちなみに、第3世代ケータイのSIMはUSIMカードと呼ばれ、海外では第2世代(ドコモのmova・auのCDMA1X・ソフトバンクの1~6シリーズにあたるもの。ただしドコモ・ソフトバンクとauでは、同じ第2世代でも若干異なる)にもSIMがあり、それらはSIMカードと呼ばれていました

で、そのUSIMカードは、ドコモではFOMAカード、ソフトバンクではSoftbank3G USIMカード、イーモバイルではEM chipとそれぞれ商標名が付いています
なお、auではau ICカードというRUIMカードというものになっていますが、基本的にはUSIMカードとほぼ同義と言ってもいいので、USIMカードという名で進めて参ります。


そのSIMロック解除、総務省が今回定めたものによれば、ガイドラインに沿って、利用者の立場に立った取り組みに努めること。つまりキャリアの主体性に委ねた格好になったわけです。2010年に結論を出すとしたものの、実際に決まったことは・・・。

対応可能なものからSIMロック解除を販売していくこと。
各キャリアは、SIMロックフリー対象端末およびその解除可能な条件と手続きをサイトやパンフレットの中で周知徹底すること(特にSIMロック解除に伴う手数料が発生する場合、金額と発生条件を明示しなければならない)。
②に伴い、販売サイドはSIMロック解除の説明ならびにそれを行うことで生じるメリット・デメリットを開示しなければならない。
各キャリアは、他社のケータイでも接続してほしいという要望があれば応じなければならない(技適マーク適用のもののみ)。

などなど。


まだまだ詰めなければならないところ(盗難・紛失での対応、初期不良などの対応、ネットワークなど技術的な違いの解消、プライバシーの問題など)はいくつかあるのですが、とりあえず一歩前進というところでしょうか。


この案がOKとなり、行使されれば、SIMフリー端末が晴れて並ぶことになるのですけれども、恐らく先陣を切るのは海外輸入の機種(特にSIMフリー版のiPhoneなどのスマートフォン)が並ぶことでしょう。
この間に国内メーカーが有益な機種を出せないと、この政策も宝の持ち腐れに終わりかねないので、いかに本気で取りかからないといけないかがわかると思います。
一応外国向けにSIMフリー端末を作っていた経緯もあるので、大丈夫とは思いますが、ガラパゴスかつ護送船団の『ぬるま湯』に浸かっていた日本のケータイメーカーがどこまでやれるかが気になるところです。



Posted by alexey_calvanov at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) ケータイ系 

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