大相撲の野球賭博疑惑、力士や親方だけでなく遂には部屋の床山やらトレーナーまで関与していたのではないかという一大騒動に発展しています。これだけの疑惑は、プロ野球の八百長疑惑として有名な「黒い霧事件」以来の大騒動ではないかと思います。
そして捜査の進展で、遂に元力士・元暴力団員の男性が琴光喜関の恐喝に関与したということで逮捕状が出るなど、相撲業界待ったなしの状況でもあります。
そんな中、一連の不祥事で、高見盛関をイメージキャラにしてCMを展開していた大タニマチのひとつ永谷園が、全ての懸賞金を降りたというだけでなく、大相撲中継を独占していたとも言えるNHKまでもが、名古屋場所でのテレビ中継(恐らくラジオ中継も)降りると言い出したのだから、いよいよ徳俵どころかこのまま寄り切りで負け・・・というふうになってしまうのではないかという窮地に陥っているように思います。
この状況下でも、名古屋場所の準備が着々と進み、やぐらも組まれ、蒙御免と書かれた札も立てられ、口悪く言えば、(あれだけ不祥事を起こしながら)やる気マンマン。
来月4日に結論を出すとはいえ、粛々と進めるようならば、ファンだけでなく一般の人達の風当たりも強くなるのではないかと思えてなりません。
いずれにせよ、本気で相撲業界の改革をしたいのならば、早急に第三者の監視団体を受け入れて、それこそ財団法人の資格をしばらく返上しても、最悪国(文部科学省)の直接管理下(財団法人のままでいるという意味と同義ではない)に置かれてもいい勢いでやるという意思を見せなければならないでしょう。