昨日(5/14)、立て続けに映画を見に行ったわけですが、そのうちの1本が今回の「劇場版 文学少女」。ホントは別の作品との2本立ての予定だったのですが、見に行ける時間じゃなかったので、また後日にすることにしましたとさ(泣)。
この作品は野村美月さん原作のライトノベルで、劇場版はエンターブレイン設立10周年記念作品として制作。同作品の5巻(「“文学少女”と慟哭の巡礼者【パルミエーレ】」)をベースに展開されています。
とにかく印象的なのは、様々な文学作品が登場してくる点。恐らく誰もが知ってる親しみある作品で、対象である『ティーンが読むべき作品』が取り上げられているなぁと。
そして、主人公の天野遠子が、もうまるで浜村淳さんばりに作品解説をベラベラベラベラ喋りたてるわけですよ(笑)。これがこの作品の見どころの一つなんじゃないかと思っていますが、思わず「あ、これ読まなきゃ」とさせてしまうばかり、恐ろしいほどの洗(以下略)。
内容は、ほんのりとした甘味の中にビターな味わいが広がっていくチョコレートのような作品と、いつも本を『食べている』遠子のような解説にしてみましたとさ(ギャハ)。
軸になるのは、遠子と井上心葉(このは)の関係ですが、心葉のトラウマに対して自身が正面から向き合っていく過程も上手いこと描かれています。あとは(正確には違うが)ヤンデレともいえる幼馴染みの朝倉美羽と心葉の関係も、心葉のトラウマとの絡みもあり、この作品のもう一つの見どころでもあります。
見て頂けるとわかるかと思いますが、繊細な中にも時に大胆に各キャラの核心に切り込んだり、まるでコメディのようなのほほんとした展開になったりと忙しい部分もありますが、全体的にダレずに見られるどころか、終盤のシーンにはもう涙を流す人も多いのではないかと・・・。
徐々に全国へ巡回していくそうなので、ぜひとも見ておいて下さい。オススメです。
そして見た後思ったのは、ああオイラの頭の中は都会の夜空のように真っ暗だなと(大泣)。