春の新アニメ、6回目は集英社のスーパーダッシュ文庫で発売されているライトノベルが原作で、今年の2月からマンガでの連載が始まったラブコメディ「迷い猫オーバーラン!」です。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表示)。
主人公の都築巧は姉の乙女と一緒に洋菓子店ストレイキャッツを運営しているものの、姉はいつもどこかへ行ってしまう放浪癖があり、さらに言えば味は微妙なため、店はいつ傾いてもおかしくないという状況。
そんなこともあってか、普段はアルバイトとしてクラスメイトで幼馴染みの芹沢文乃が就いてくれている(しかしこの文乃、極度のツンデレである)。
ある時、結婚記念日用のケーキが何者かによって食べられてしまう。犯人探しをしていると、『大きな猫』が捜査線上に浮かんで来るが、結局は捕まえられないまま・・・。
あきらめて帰ってきた次の日、姉の乙女が連れて帰ってきたのは、何と『大きな猫』の霧谷希(きりやのぞみ)だった。
というふう。
この作品、前々から結構期待していたのですが、確かに面白い。
まずはそれほどではないんですが、程よくテンションが高い。それでいて作品が壊れてるんじゃないのかというほどのテンションではなく、時にシリアスになっているので、緩急のつけ具合は抜群にいいかと。
あとは登場人物の見せ方が今期の中で一番いいんじゃないかなとも思いましたね。
何かと今期は登場人物が初回から多かったのですが、ヒロインが3人(主に出てくるのが2人)、脇役が5人と多いことは多いものの、出てくる比率が脇役に関しては抑え気味になっているので、人物の見分けがしやすい。かといって控えすぎてもいなくて自己主張している(早い話がキャラ立っている)ので印象に残りやすいですね。これは構成の仕方をほめるべきだなぁと。
これはいい意味で当たりです。他の作品を見た後だと少々地味だなと思えてくる面もありますが、よくできていますよ。地上波で見える地域は少ないですけど、間違いなく当たりですよ。