2010年03月29日

ソフトバンク、基地局倍増の裏

ソフトバンクが2010年度中に基地局を倍増するということを今日行われたミーティング(ソフトバンクオープンDAY)内で発表しました。
この中にはフエムトセルも対象に含まれており、フエムトセル設置にはブロードバンド回線が必要なものの、無くても専用ADSLを無償提供・無償工事で設置されるそうです。

このミーティングの中で、「98%ほど自宅で使える中、倍増しても100%になるわけでもなく、残り1%強のために(基地局倍増などの)投資をやるのは効率が悪いものの、言い訳せずにやっていく」と孫社長は発言(注:ここでの掲載は要約)しています。また「借金している中で、ここまでやれば十分」とも(注:同じく要約)。どうやら借金は気になっている模様。

ここでは、新機種になるHTC Desire(X06HT)の発表もあったんですが、このあたりはまた後日。


で、ここで何が言いたいのかというと、EZニュースの中でこんなことが・・・
「ウィルコムの設備を転用」と。


・・・そういうことか。

確かに、基地局を据えるのは膨大な費用がかかる。しかしウィルコムの基地を転用するなら話は別。なぜなら既にあるものにマイクロ基地局を設置すればいいだけなので、コストはケタ違いに安くなるからです。そりゃ確かに倍増できるわな。


思えば、ソフトバンクは『他人のふんどしで相撲を取る』という感じで進行している企業と思えてなりません。

まず新規携帯事業で参入するはずだったのが、当時苦境に立たされていたボーダフォンの事業を買収して一気に参入したり、箸にも棒にもかからないデータ通信事業もイーモバイルとの提携(MVNO)で、一気にメインストリームを窺えるところにまで上り詰めたり、PHS事業で不採算に陥っているウィルコムの新会社立ち上げに関わって、今回の増資に繋げたのも、全て他人のふんどしで得た結果なのはご承知の人も多いかと。
これだけやられてしまっては、地道な努力でエリアや品質向上を図ってきた他キャリアが浮かばれないな・・・と思うのは私だけなんでしょうか?



Posted by alexey_calvanov at 23:41│Comments(0)TrackBack(0) ケータイ系 

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