昨日JRの山手線・湘南新宿ライン・埼京線の一部で運休・遅れが出るに至った目白駅での架線トラブル。以前あった新幹線の架線トラブルのように予備の架線が切れたのか・・・と思っていたら、実は意外な原因で起こったそうです。
その意外な原因とは、架線は架線でも電車の架線ではなく、UQコミュニケーションが建てたアンテナから引かれていたWiMAX通信網のケーブル切れ。このケーブルが垂れ下がって、電車に接触したのが原因で起こったのだそうだ。
しかもこのケーブル、繋ぎ止める金具が本来屋外用のもので留めるものだったのが誤って屋内用のもので留めていたようで、それが腐食劣化して垂れ下がって事故に至ったとのこと。
そもそもなぜ駅のホームの上にUQのアンテナが立っていたのか?
実はUQとJR東日本は業務提携を結んでいて、新幹線(管轄はJR東海なものの、東京を含むために無線LANが設置されたものと思われる)や成田エクスプレスでは車内で使えるようになっているのです。その事情もあってか、駅周辺は(一部を除いて)使いやすくなるよう最優先で建てられているものと考えられます。
これは功を焦ったUQサイドと場所をわきまえずに建設を許可したJR東日本サイド両方の責任だなと。
なるべく電車にまたがないように歩道の屋根に引くとか、駅舎(ホーム)の屋根ではなく、駅建物の屋根の上に建てるとか、小型基地局を多く設置して不測の事態に備えるとか様々な配慮が双方できたのではないかなと思います。
そして屋内用のものを屋外に付けた施工業者は言語道断。施工を一から十まで知っている人間がやっているなら、まずあり得ない事故。猛省してほしいものです。
・・・恐らく、目白駅周辺でUQ使っていた人は遅いなぁとか繋がらないなぁとか思ったんでしょうけど、こんなことが原因だったと知ってびっくりしているのではなかろうかと。