後編はPSP作品の紹介です。
こちらは、PSP goが発売を控えているので、徐々にそちらにシフトしたいところではないかなと。
ただ現状PS3が(値下げがあるとはいえ)やや頭打ちの状況なので、まだ活気のあるPSPで売り上げを伸ばしたいのと、ゲームショウでの売り込み(メインはPSP goとPS3、サブでPSPとPS2)を図っていくのではと思います。
というのも、まだまだPSPのラインナップも充実しており、据え置き機のPS2→PS3へのような(結果として)じっくりとした動きのグランドデザインを描いているのではないのかと推測もできます。
いずれにしても、まだまだPSPはPS2のように長期的スパンで動いていくのかもしれないですね。
そんなことを踏まえて注目作の紹介です。
大きな注目作は「イースセブン」。
オリジナル(ファースト)版がPCよりも先に出るのは初めて(コンシューマー向けのみ(後にイレギュラーでWindowsでの移植はあり)に出したのは、PCエンジン SUPER CD-ROM2(ロムロム)で出した「風のザナドゥ」以来15年ぶり)になり、ファルコムの歴史史上大きな転換点になる可能性の高い作品になります。なお、この作品はマルチ化も予定されているそうです(PSP以外でのハードは全く未定(PC移植も明言していない))。
作品の内容的には「イースⅥ -ナピシュテムの匣(はこ)-」から半年後の話。イースシリーズ(テキスト)で語られていたのみで、ゲーム化がされていなかったエピソードが舞台になります。
システム的には、アクションRPGでは珍しいパーティープレイを採用し、状況に応じてキャラを切り替えて進めていきます。
またスキルシステムを導入し、より緊迫感のあるかつ個性的なキャラメイクもできるようになります。
その他、アイテム合成や難易度調整などこれまでのイースシリーズ以上に柔軟で革新的な作品になっています。
固定ファンが多く、またPCユーザーという質にうるさいユーザーを相手にここまでがらりと変わった作風にするのは、ファルコムの本気とやる気、そしてこの作品を広く普及させていきたいという意気込みを感じられます。
お次は野球「実況パワフルプロ野球 ポータブル4」。
丁度野球も佳境なこの時期に何とタイミングのいい発売(笑)。
基本はこれまでと一緒ですが、一部システムの変更・追加が加えられています。またサクセスモードは大学野球、情熱モードは高校野球の監督になって進めていくとのこと。
3番目は「探偵 神宮寺三郎 灰とダイヤモンド」。
人気シリーズの最新作で、久しぶりのオリジナル作品になります。
新宿を舞台に、サブタイトルにある「灰とダイヤモンド」を軸に複数のシナリオが同時展開するというふう。
オーソドックスなコマンド選択アドベンチャーであるものの、言葉やしぐさを読み取って新たな証言を導き出すトークプロファイルシステムなどの新システムを取り入れてもいます。
本格的なアドベンチャーを久方遊んでない人にはオススメな作品です。
それ以外は移植作品になります。
その1:「侍道2 ポータブル」
江戸時代末期の異国貿易で栄える街を舞台にしたアクションゲーム。基本は依頼を受け討伐し、そのお金で買い物や刀の強化などを施して一流の侍になっていくことが目標です。
新モードとして、本編とリンクしたバトルモードが収録されています。
その2:「メモリーズオフ ~それから again~」
「メモリーズオフ ~それから~」の外伝(アフターストーリー)的な作品で、同作品で出てきたヒロインのその後を描いた作品になります。
新機能としては、お気に入りのシーンをPSPの壁紙にできるスクリーンショット機能を搭載しています。
その3:「メモリーズオフ #5 アンコール」
こちらも、その2と同じく「メモリーズオフ #5 とぎれたフィルム」の外伝(アフターストーリー)的作品で、同作品で出てきたヒロインのその後を描いた作品になります。
またこちらも新機能としては、お気に入りのシーンをPSPの壁紙にできるスクリーンショット機能を搭載しています。
携帯ゲーム機編 結論
DSは大きな作品が出揃い混戦模様。特に新機軸の「ラブプラス」、固定ファンの多い「ポケモン」および「アイドルマスター」最新作、リメイクで待望論の多かった「サガ2」が有力視できそう。
PSPは次に繋げる部分と既存の力をフル活用するという両面戦略か?PS3でも出る「428」が最有力。その次に(いい意味で)大きく変わった「イースセブン」が続くか?