秋の音色が聞こえ始めながらも残暑まだまだ厳しい9月がやって参りました。
9月というと、ゲーム業界最大のイベントである東京ゲームショウが行われます。これからの秋冬商戦を占うばかりでなく、その月に出た新作を触れられる機会でもあるので、非常に貴重な場でもあります。
ただ、今年のゲームショウは久しぶりに本命無きゲームショウになりそう。任天堂のゲームが出るわけではない(ただ基調講演には参加するので、何らかの動きがあるのは事実)し、ドラクエやFFの新作で大きな発表もなさそう。まぁ、唯一の目玉と言えそうなのはPSP goなんでしょうが、今のところまだ詳細が出てこない。詳細報次第では大コケの可能性もあるだけに、予断を許しません。
さて、今月の市況に目を向けてみると、PS3の本体改編に伴う値下げがいよいよ断行されます。詳細は以前に書いたとおりですが、1万ほど下げてどのくらいの効果が出るのかが気になるところです。
で、その同じ日に2本の注目作が出るわけです。恐らく新型PS3のけん引役になるだろうその作品は、「428 ~封鎖された渋谷で~」(PS3・PSP)と機動戦士ガンダム戦記。
前者は「街」シリーズから続くザッピングを主体にして謎を解いていくアドベンチャーゲーム。主な舞台は4/28の渋谷。
昨年(2008年)Wiiで発売以降、同ハードのキラーソフトとしてけん引。ファミ通でも史上9本目の40点満点を獲得、Wiiユーザーからも唯一のプラチナソフトとして認定を受け、同年の東京ゲームショウでもフューチャー部門で賞を獲得するほどの作品になっています。
どちらのハードも、発売元がスパイクに変更されたこととハイビジョン対応・リアル5.1chサラウンド対応以外は変更がないとのこと(Wiiのモーションセンサーに対応した特殊シナリオに関しては不明)。そのため、PSPとの連携はない模様。
そのため、複数ハードを持っている人には改めて買い直す要素はないものの、一度遊んでみたかった人や携帯ゲーム機で手軽に遊びたいという人には非常にオススメしやすい作品になっています。
後者は、ご存じガンダムシリーズの最新作。同名の作品が既にPS2で発売されているものの、サブタイトルが付いているのと、1年戦争中の出来事が描かれているので、全く違う作品になっています(今作は宇宙世紀0081が舞台)。
地球連邦軍とジオンの残党勢力との内紛を描いた作品。ゲーム内容は、現場指揮官となり部隊編成をして戦っていくというアクション要素の強いリアルタイムストラテジー作品になっています。
なお、オンライン対戦も用意されており、この場合は純粋なアクション作品になる模様。
その他作品は、外伝・移植・追加要素というふうな特徴があります。
外伝とは、ティアーズ・トゥ・ティアラ外伝 アヴァロンの鍵のこと。
その名のとおり同作品の外伝で、現在は本編をアニメ化したものが放送中です。
基本は前作と同じシミュレーションRPGですが、今作では武器と合成アイテムを組み合わせて新しい強力な武器をクリエイトするアイテム合成やステージ上にトラップが形成されるというシステムが新たに搭載されました。
テレビアニメに関しては、非常に丁寧に描かれている作品で、人物ごとのディティールも深く描かれているので、そういう物語を楽しみたい人にはオススメしたいところです。
移植とは、テイルズ・オブ・ヴェスペリアのこと。
X様からいきなり移植が発表され、ファンやX様ユーザーの間で物議を醸し出した作品でもあります。
内容としてはX様の時と変わらないものの、シナリオが大幅に追加され、それと同時に新キャラクターも追加されます。
なお、X様で追加部分をダウンロードコンテンツとして配信する予定はない模様。
既に遊んだ人にも追加部分が楽しめる分損はないと思いますが、少々複雑な気分は否めません。もちろん遊んだことのない人には十分勧められます。
追加要素とは、魔界戦記ディスガイア3 ラズベリル編はじめました。のこと。
同作品で主人公と共に戦ったサブキャラのラズベリルを主人公にしたシナリオをメインに据えた作品で、元々はダウンロードコンテンツで配信されたものを収録し、シナリオやアイテムを追加した完全版。
そういう特徴があるため、アペンドディスク扱いになり、このシナリオを遊ぶためには本編(ベスト版でも可)が必須になります。
次回はコンシューマーその他作品の紹介。