最近目下の話題になっているのは、ジャマイカの電撃という異名を持たされることになるのだろうウサイン・ボルト選手の3冠達成だろうと思われます。
・・・いや今の今なら、尾崎好美選手の銀メダルかもしれんなぁ(苦笑)。
そんな中、こんな話題も出ているのはご存じでしょうか?
女子800mで出場していた南アフリカのキャスター・セメーニャ(カスター・セメンやとも)選手。結果はぶっちぎりで1位。約50mほど離してだったと思います。
で、この選手の何が問題だったのかというと、実は男性ではないかという疑惑が沸き起こっているのです。
レース後にどうやら異議が出たらしく、国際陸連も急遽セメーニャ選手の性別鑑定(恐らく身体的な鑑定では難しいと思われるので、最終的にはDNA鑑定になるのだろうと思われる)を行うと発表。このことが発表されるや否や、今度は南アフリカ陸連が出てきて猛烈に国際陸連に抗議・・・という流れになっているわけです。
ここまで南アフリカ陸連が彼女を守ろうとしているのは、南アフリカとしても貴重なメダルだけでなく、アパルトヘイトというバックホーンがある故に出てきた、ある意味当然の行為なのかもしれないですね(注:実際に南アフリカ陸連は、アパルトヘイトと性差別を引き合いに出したコメントを述べている)。
確かに、彼女の体系を見ると、どちらかというと筋骨隆々・逆三角形なふうで、顔もどちらかというとりりしい感じもしないでもない。
でも、外見上ではもう見分けるのは難しいなぁと。もし仮に男性性器があったとしても、両性具有の可能性があって、決定的な証拠にならないわけです。さらに国際陸連の性別に関する規定も非常に曖昧なものらしく、何と言っても言い逃れができる・・・って、まるでシャブ中のアイドル歌手やここの規定みたいじゃないか(爆)。
まぁ、そんなことはさておき、当然男性であると判定されれば、メダルは剥奪。彼女は下手をしたら二度と陸上界に戻れない可能性もあります。しかし女性と認められても、彼女は好奇の目に晒されて今後の陸上生活に大きな支障が出るのかもしれません。まだ18歳ということもあり、精神的なダメージは計り知れないものになるでしょう。
それゆえに、慎重な判断はもちろん、彼女に対するアフターケアも重要になってくるでしょう。今後順風満帆な陸上生活を送れるようにするためにも。
というのも、過去に性別疑惑が出て自殺未遂まで起こしたインドの選手(サンティ・ソウンダラジャンさん)がいるからです。
ただ、どこかのネカマジジイのような人を欺きたいというような動機だったら、アフターケアうんぬんを差し置いて、断固とした制裁を食らわせて欲しいものですが。