2009年08月10日

御殿だけじゃないんかね?

今日の会見で、河村市長は本丸御殿にゴーサインを出しただけでなく、本丸だけでなく堀川(名古屋城下を流れる人工河川)も含めた再建をすべきというふうにのたまったそうな。


詳しく言うと、本丸御殿は後述する本丸と共に太平洋戦争中に1945(昭和20)年の名古屋空襲で焼け落ちてしまった国宝級の木造建築
江戸時代の貴重な建築方法が取り入れられているので、建築技術の伝承にも建設すべきという賛成意見、名古屋城本来の姿での再建をという中での賛成意見、新しい観光名所としての賛成意見などがある一方で、莫大な建築費に無駄遣いと指摘する反対意見、再建するほどの価値があるのかという反対意見、市民は望んでいるとは限らないという消極的な意味での反対意見などが出ていました。
実際のところは、公開討論会で賛成派多数ということで一定の支持が付けられたのがゴーサインのきっかけになったそうです。


ところが、本丸再建、しかも当時の木造再建も一緒に行おうという方針(現状では木造建築に対応可能かを調べる調査費の割り当てレベルではある)には懐疑的な声が賛成派の中でも挙がっているとか。
そもそも木造本丸の再建が可能なのか。特に消防法・建築基準法・石垣の耐用度合が大きな障壁になるとも言われ、また現在の鉄筋コンクリート造りの現在の本丸も、元々は市民の寄付で賄われたものであるゆえに、市民感情的な面で苦しい部分もあるのではないかと思われます。


・・・まぁ、本来の木造建築に戻ることは、鉄筋コンクリート造りにひどく落胆されていた某サイトの管理人には諸手を上げて喜びそうな話題ですが、実際住んでいる市民にとっては複雑な心境で・・・。

カネの面でもっとかかることになるんだろうなぁと思うのも事実。しかしこれが観光の目玉になって呼び水になるとか、ともすれば再び国宝なり、ましてや世界遺産の指定が受けられるのであればこれほど名誉でやっておいてよかったと思われるでしょうし・・・。
だいいち、完成までに何年かかるのかが見えてこない。それこそ本丸御殿以上の年数がかかってもおかしくないなと。
今のところ鉄筋コンクリート造りの本丸の耐用限度が近付いて来ているとかいう話は聞こえてこないので、今無理してやることはないかなとも思えてならんのですが・・・。


今回ばかりは市民の意見だけでなく、第三者(特に観光に訪れた人達)の意見を聞いて決めるべきではなかろうかと市長に進言したい気分です。



Posted by alexey_calvanov at 20:28│Comments(0)TrackBack(0) 真面目なモノ 

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