2009年06月25日

いよいよ窮地か?

サッカーJ2のFC岐阜、かねてから経営問題で様々言われていましたが、遂に分水嶺になりそうな出来事が会見で発表されました。


それは、今年の状況次第によっては選手・スタッフの給料が払えない、すなわち倒産の危機があるという発表でした。

会見によれば、今年のスポンサー収入は目標を約3600万下回り、観客動員数も5000人以上の目標を大幅に下回っているという状況になっているそうです。さらにスポンサー問題に関しては、メインになるはずのユニフォームの胸・背中・袖にいまだに付いていないばかりか、パンツについていたスポンサーも昨今の不況を理由に撤退をしてしまい、ますます苦しい状況に陥っているというふうになっています。
そして、昨年末にJリーグより借りたお金の返済もシーズンオフに迫っており、仮に返せたとしても、先述のとおり、選手・スタッフに払うための給与(人件費)が払えなくなるという事態になってしまうそうです。
そのため、県民による支援を要請を行うことを発表し、好カードの続く7月と8月に1人分の入場券があればもう1人招待可能にしたり、ペア入場者にチームの応援グッズがもらえたり、入場券や応援グッズが当たるクーポン券付チラシを配布するなどのキャンペーン(「さそって観戦! よろこび倍増!キャンペーン」)を行うことを併せて発表しています。


この7・8月のキャンペーンの成否とチームの成績次第が大きなポイントになってくると考えています。
過去に一度経営危機がクローズアップされた際も、似たようなキャンペーンをやり、それなりの成功を収めているとのこと。

ただ、どうしても地理上の問題、特に大票田のはずの岐阜市が名古屋のベッドタウン化しているという部分と名古屋文化の侵食度合が強いため、どうしてもサッカーの場合、名古屋グランパスというのが色濃くそして立ちはだかるのが問題点になってくるのではと思います。ある程度は広がっても、県内全体に大きく広がるという点では、私自身は美濃地方が名古屋に近いという点で仇になってこれ以上は難しいと懐疑的です。
ただ、やらないよりかはやった方がいいのは事実
地域密着がJリーグの大前提ではありますが、若いチームを上手く売り込んで、既存のサッカーに飽きた玄人を岐阜以外(特に愛知やサッカー好きが多い三重から)からを引き込めるようになればいいのではと思います。幸いなことに名古屋とは、プレシーズンマッチや天皇杯でほぼ互角な勝負をしているので、その土壌はあるはずです。
しかし、ホームに弱いチームなので、玄人をましてや地元のファンをもがっかりさせる試合が多いようにも感じます


それでも、岐阜の置かれているJ2というのは札幌・仙台・東京V・横浜FC・湘南などJ1で活躍したチームが多くあり、往年の名選手も活躍するというJ1に負けない魅力を持ったリーグだと思います。
正直時間さえあれば、見たいチームは限られますが見たいカードはいくつかあります。去年からですが、ホームで横浜FCの試合があれば見に行こうかと今年も思いますし、今年は難しそうですが、札幌も見たいと思っています


何とかして、かつての鳥栖(フューチャーズ時代の混乱やサガン時代初期の経営問題から端を発した「お家騒動」)の二の前、または横浜フリューゲルスのようなクラブ消滅というふうにはなってもらいたくないと思っています。


しかし、オフィシャルサイトで経営危機を訴えないのは何でなんだろうなぁ・・・。マイナスになることは少ないと思うんですけどねぇ・・・。



Posted by alexey_calvanov at 21:05│Comments(2)TrackBack(0) スポーツ 

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この記事へのコメント
プスカシュさん>言わずもがなその通りでございます。
特にFC岐阜の運営陣は、記者会見ではピンチですってよく言いますけど、肝心のネットではほとんど言ってないんですよね。
こっちで言った方が、伝わり方としては大きいと思うんですよ。特にファンが見てくれるのと世界中で見てくれるという点で。

企業も重い腰を上げてほしいですけど、運営がきちんと回るべき企業を目配せしてるのかも疑問です。
そのあたりを記者会見場で突っ込んでくれるメディアはなかったんでしょうかねぇ?

地元もある程度は動いてるんでしょうけど、記事内でも書きましたが、名古屋に近すぎるのが大きな仇になっているんだと思います。

とにかくチームの魅力を東海3県に発信するのが大きいんじゃないかと思います。グランパスのチームスタイルを嫌う人も意外に多いですからね。ストイコビッチ監督で食い止めては今いますが。
というわけで、唯一公式に応援している広域局のメ~テレと東海ラジオはもっと頑張れと。
Posted by アレックス at 2009年06月25日 23:41
このご時世岐阜だけでなくてどこのチ-ムも大変なんだからね。 しかし岐阜の地元の人達も応援しないのもおかしいが岐阜の営業ももっと応援してもらえるように営業努力をしてるのかしてないのか分からないがまだまだ営業努力が足りないのだと思わざるえない。弱くても金がなくても応援する人達は応援するからね。そういう人達をもっと増やさないとホントにチ-ムがなくなるぞ。
Posted by プスカシュ at 2009年06月25日 23:27

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