先日、ドコモとソフトバンク、そしてauと相次いで新機種の発表がありました。
急速な景気の悪化の中、各社飽和状態のケータイ市場の中でいかに自分のところがアトラクティブかつアクティブになっているかを見せるのに躍起になっていますね。それが大きな仇になっているふうにも思える不具合などがこれから散見されてくる(既に出てるのもありますが、それは後述)んでしょうねぇ・・・。
この急速な景気の悪化が、キャリアだけではなく製造会社にも大きく響いているようで、特に大々的だったのは東芝の国内での生産の中止。ただ生産部門を海外に生産事業を移転することになっただけなんですが、関わっているキャリアが多いだけに、今後の製造だけでなく、国内に残るケータイ開発や販売後の不具合の対応に影響が出るのではないかと危惧しております。なるべく各部門間のディレイ(遅延)を起こさないよう期待しております。
さて、各キャリアの事情などはそれぞれのキャリアに書いていくとして、ここからはドコモの新機種紹介に移っていきたいと思います。
今回ソフトバンクと同日に行い、かつ積極的だったドコモ。
最大のトピックは、長年のドコモユーザーの懸案事項だったと思われるiモードの拡張ではないでしょうか。
主なところで、iMenuのキャッシュの直接表示・テキストのコピー&ペースト・操作性の自由化・マルチウインドウ展開機能・ニコニコ動画やYoutubeなどの動画閲覧が正式に可能(Flash Video・Windows Media Video・Java Scriptなど)・最大表示ページの拡張(500KBまで)・Cookieやリファラーの対応など。
既にiアプリがメガ化されたりメールが大規模な装飾が可能になったりと周辺はリッチ化していたのに、iモードだけ取り残されていたという逆転現象がやっと解消され、PCとのブラウザ格差も一挙に縮まりました。
ただ、急速に進めすぎたのか、詰めが甘かったのか、新機種発売日に大規模なiモードブラウザの不具合が発見されるという事態にまでなってしまいました。
噂によると新機能は一旦削除された状態で出るなんて話も浮かんでいるようですが、ここまで消費者に甘い夢を見させてくれて、かつドコモも大々的にアピールしてしまったので、引き下がるのはいかがなものかと思いますね。
それ以外では、みずほ銀行と連携して、ドコモの電話番号間ならば専用口座なしで送金できるサービスが開始されるという話(ほぼ決定と見ていいのではと思う)や、BluetoothとFeliCa機能を利用してパケット通信料なしで通信対戦ができるiアプリタッチ、そして電池残量表示の細分化(5段階もしくは%表示)など細やかなサービス配慮がなされるようになりました。
またこれまで修理を依頼した店以外での受け取りが不可だった修理品の受け渡しを全国のドコモショップもしくは自宅・勤務先で受け取り対応可能になる「修理品どこでも受取サービス」という携帯会社史上初のサービスをドコモプレミアクラブ会員向けに行うことになりました。
今まで時間がなくて取りに行けない、旅行先で壊れたなどといった不測の事態でも柔軟に対応できるようになったのは非常にユーザーフレンドリーですし、他者も何らかの検討に入るべきサービスだと思います。
次回から新機種の紹介に入っていきます。
まずはドコモの顔ともいえるPRIMEシリーズの紹介をしていく予定です。