今回紹介するのは、DSで初めて出るシミュレーションゲーム「A列車で行こうDS」です。
この作品、基本は開発済みの町と開発済みの町の間に電車を引いて、その黒字を元に新しい町を形成していく・・・というふうなんですが、その過程でやることが多い(よく言えば多彩な)のが特徴でもあります。
その最たる例が子会社。
この子会社を上手く使えば大儲け・・・いやボロ儲けができます(ギャハ)。セオリーは駅前や人の多いところなんですが、今作の場合、自然のそばにあるといい(例:ペンション・温泉宿)や高層ビルのそばに置いてはいけない(例:タワー)といった特殊要件もあったりするので結構頭を使います。その辺は事業部長がてきぱきとアドバイスしてくれるので初心者でも安心です。
それ以外では今作から復活したバス・トラック、そして操作はできないが運搬船なんかも。
バスに関しては、鉄道が引けない地域でじわじわと発展させることができるし、トラックも同じく鉄道の引けない地域に資材が運べる。運搬船に関しては港が必要になるのですが、やり方次第ではこの港と工場のコラボで大儲けができるんですよね(笑)。
次に、今回このA列車で初めて導入されたのがプラン。このプランの使い方で会社が大儲けできる画期的なシステムです。
また鉄道開発やバス開発、技術供与(早い話が自分のデータ間のデータコンバート)や今までのシリーズでもあった産業誘致もこの項目でできます。
しかしここで特徴的なのは、大儲けができることと社員の士気を高めることができること。
大儲けができるという点では、株式公開。
2年連続黒字かつ純資産100億以上でできるので、地道にプレイしていればすぐに達成できるかと。そこで得た資金を元手に急速に町の形成・発展もできるので美味しいわけです。
上手くいけば、増資で儲けることも可能です。ただし、配当という『支払い』も出てきますが・・・。
その他、車内での広告展開、スタンプラリーや季節イベント(スキー・花見のツアー)なんかで小金を稼ぐ・休日利用を増やすという手段もあります。
社員の士気を高めれなければいけないのは、純粋に儲けに繋がるから。手っ取り早く言うと、企業効率が上がるわけです。
社員にボーナスを撒いたり、社員旅行に行かせたりなどで士気を高めることが可能ですが、一番いいのは赤字を出さないように頑張ることなんですよねぇ・・・。あとは事業を広げすぎないようにするとか(苦笑)。
こんだけ色々できると、難しいんじゃないのという人もいらっしゃるかと思いますが、実際はそうでもないのですよ。
確かに今までの作品は難しいとか放り出された感があったという批評をよく聞きますが、今作は携帯ゲーム機の対象層を受けててか、チュートリアルが非常に充実しています。
それは手取り足取り。鉄道の引き方から運行の仕方、子会社の建て方から様々なシステムの細やかな説明まで3つのマップをクリアすることで学べるようになっています。既存ユーザーにもシステムの確認がてら楽しめたり、(チュートリアル用の面はできることが限られているので)制限下の中でいかに早くクリアできるかといった上級者向けのプレイもできます。
難易度も3つのマップをクリアすることで以降調整できるので、サディスティックなプレイも可能です(笑)。
ただ、この作品で一番変わったのが、個性豊かなキャラが出てきたことでしょうか?
どうしてもA列車というと鉄分と無機質と豆腐(苦笑)で終わってしまい、キャラが出てきても付属品扱いだったりするんですよね。
しかし今回はキャラが濃いです。
・・・え、キャラの濃さでは「リサと一緒に大陸横断 ~A列車で行こう~」があるって?
・・・♪ごめんなか<Hiromi Goの歌でごまかしてもダメ!あと歌ネタは小林亜世に怒られるから禁止!
よくネタにされるのは、資金が尽きかける頃に出てくることの多い経理部長ですが、事業部長も案外渋く、女性受けするんじゃないのか?と。
・・・いや、この作品で一番のポイントは秘書と証券娘(通称)だよ(断言)!
もうこの2人以外は人として認めない(爆)!<お前は何を言っているんだ。
特に証券娘と秘書の笑顔はもうやられちゃうね。ダメです、ダメです!もう撃沈です(ニヤニヤ)。<お前はいっぺん逝ってしまえ(ギャハ)。
とにかく時間を忘れる作品、かつ気が付いたら空が白んでいてもおかしくない作品(爆)。今アマゾンでも非常に手に入りにくい作品になっているようなので、見かけたら買っておくくらいの勢いで。
本当に今までのシリーズの中では最高クラスの作品になりそうです。
グラフィックがしょぼいとか言う人もいますけど、携帯ゲーム機の中では結構頑張っていますよ。
このままこの仕様でWiiとかPCに移植してくれてもいいくらいの傑作です。
A列車で行こうDS
5500円
アートディンクの看板ゲームの一つ。鉄道運営を軸にした都市開発シミュレーションゲーム(似たようなものでは「街ingメーカー」や「シムシティ」など)。もしかするとゴッドゲームの要素もあるかも。
チュートリアルが非常に充実しており、作品初心者でも十分に理解した上で本編に突入できる仕様になっている。
実際の列車はないものの、自分で好きに列車をアレンジできたりすることが可能なので、オリジナリティは高い。
「秘書は俺の嫁。証券娘は通い妻」と言ってはばからないユーザーも急増中らしい(爆)。<ウソをつくな。
とにかく、DSをACアダプターに挿しっ放しのプレイ推奨。