文化庁がサブカルチャーに関する博物館を作るそうです。
日本のアニメ・マンガ・ゲームを収集・展示する博物館「国立メディア芸術総合センター(仮)」を都内に建造するのだそうだ。早いうちなら年度内着工、数年のうちに完成を目指すのだそうだ。既に今年の補正予算にも117億円を計上しているとのことなので、国は本気のようです。
気になる場所は、アキバなのかと思ったら、これまた意外な場所に建設されるのだそうで。その場所とはお台場周辺。この場所が最有力候補として名が挙がっているようです(理由は土地の確保がしやすいから)。
運営は民間団体に任せ、土地と建物は独立行政法人の国立美術館が管理する第三セクター方式。
主に外国人観光客の来場と関連産業の育成(アニメの歴史などの研究や公開講座などを催す予定)を目的とし、年間60万の来場を目指しているのだとか。
・・・実際こういうふうにサブカルであるアニメやマンガ・ゲームが認められるのはうれしい限りなんですが、この時期に出てくるのは、何かしらいぶかしがりたいわけで(苦笑)。ええ、そうです、「秋葉原のオタクのみなさ~ん」と無邪気な笑顔を振りまいたゴルゴ大好き麻生さんの策略じゃないのかと。よもやと思うのですが、将来の天下り先を自らプロデュースしたのかと言いたくなってきた(ギャハ)。
個人的には、こういうのは拠点として成立しているアキバに建てるべきなんですけどねぇ。UDXの一部施設を借り受けるだけでどれだけ費用が浮くのかとか、潰れてしまったビルを再生させるというふうでそこの中に入ってしまうとか色々と策はあっただろうに(公共交通機関利用を促すならそれでいいような気も)。
もっと言えば、今個別で動いている同人誌博物館(だったと思うのですが)などの動きと連携して総合展示できるようにしたらより充実するのではないのかなと思いますね。日本のサブカルの殿堂を作りたいと思うのならそこまでやってもいいんじゃないのかと。あわよくばコミケの会場ができれば・・・。
しかしもし国が本気ならば、重ねて言いますが、これは非常にうれしいことです。
個人ではなかなか高くて手が出ない作品とか貴重な物品が一堂に集まるわけです(もっと言えば試遊や視聴もできる可能性が高い)。もしかすると個人寄付も出てくるかもしれません。
ゲームで言えば、マリオやドラクエ・FFといった名作が、以前のテレビミュージアム展のように、一堂に展示される。
アニメであれば、鉄腕アトムやジャングル大帝といった国産アニメの金字塔・ヤマトやガンダムといった傑作アニメの視聴などができるようになるかもしれないわけです。
マンガであれば、戦後マンガの大家、手塚治虫さんや赤塚不二夫さん、石ノ森章太郎さん、藤子・F・不二雄・藤子不二雄Aなどの作品に手が触れられるのかもしれません。
複雑な気持ちですが、成立するならしてほしい。でも思惑たっぷりの施設なら・・・。う~む、悩ましい。