春の新アニメ、8回目は大田出版のマンガ・エロティクスFに連載されていた作品(現在は外伝が連載中)の「リストランテ・パラディーゾ」です。
このマンガ・エロティクスFというのは、成人・青年・女性誌出身のマンガ家が集まった、色とりどりの作品が読めるエッジの利いた雑誌のようです。
また作者自身、女性誌向けの作品、青年誌向け作品だけではなく、ボーイズラブ作品もいくつか(別名義で)執筆しているようです。
なお、この作品は、フジテレビ系のNOISE枠第2弾作品ということだそうです。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表記)。
主人公のニコレッタは、幼い頃に両親が離婚。母親のオルガに親権が渡ったものの、ニコレッタを叔母に預けて、自身は新しい男の下に向かってしまった薄情な母親だった。時折オルガはニコレッタの元に戻ってくるものの、その数は多くなく、、また対応はあまりにもそっけない。
そんな母親に恨みを持って育ったニコレッタ、大人になってまずしたかったことは、母親のいるローマに向かい、ことの始終をオルガの夫、つまりは彼女の義理の父であるリストランテ(イタリアンレストラン)のオーナーにバラそうと考える。というのも、母は自らが「こぶ付」であることを夫に隠していたのだ。
やって来たリストランテで、彼女は不思議な光景を目にする。
そのリストランテにいる従業員全てが中年の男性で、しかも老眼鏡を着用しているのだ。その紳士目当てに中年女性が大挙して押し寄せるため、いつも予約をしないと入れないローマ屈指の盛況なリストランテなっていたのだ。
これは、個性的な従業員とオーナーである義理の父、夫に秘密を隠し続ける母、そしてその娘ニコレッタが織り成すとあるリストランテの物語である。
というふう。
作品の内容的には女性向けの作品なのかなというのが第一印象。
歳の差カップルを肯定的に見える人には面白い作品なのかなと思いますね。今は主人公がとある人物に恋焦がれているのではと疑わしく思うシーンが出てきていないので、わかりにくいのかと思いますが、状況が進むと、そのことで悩む乙女チックなシーンが拝めるかもしれません。
ちなみに、個人的には女性向けと思われる作品でありながら、あまり抵抗感なく見られるのですが、作画にやや癖があるため、男性が見ると軽い拒絶反応が出てくるかもしれません。