今日は1日テレビ・ラジオ・ネットはこの話題で持ちきりなんでしょうね。
人気アイドルグループSMAPのメンバーの一人である草彅剛(くなぎつよし。『なぎ』は弓へんに剪(センもしくはきる・はさむ))さんが、夜中の公園で全裸になって大暴れ、公然わいせつ罪で逮捕というふうになり、この記事を書いている現在も拘留中とのことです。
今回の件、赤坂の居酒屋で女性を含めた知人達とビール・焼酎を飲酒し、いわゆる「ちゃんぽん」状態になったために急速に酔いが回ってへべれけになってしまったものと思われます。
その後深夜3時頃、ジャニーズ事務所の近くにあるという赤坂の公園で衣服とケータイを丁寧にたたんで置いてから、あぐらをかいたり、韓国語ともいえる叫び声を上げながら全裸で徘徊(はいかい)という奇行を繰り返すことに。地元住民の通報で警察が来て厳重注意になるはずが、「裸になって何が悪い」と悪びれ抵抗したために、透明なテープでぐるぐる巻きにされた後現行犯逮捕。そのまま連行という形になりました。
朝になって行われた取り調べでは、酔った際に行った出来事は覚えていなかったものの、真摯に反省をしているということ。まだアルコール分が検出されており完全に酔いが醒めていないため、引き続き拘留されているものと思われます(それだけではないとも思われるのですが、それは後述)。
その間にも、尿検査と家宅捜索で薬物がないかを調べるなど異例の展開を見せ、ジャニーズ事務所側も状況を把握していなかったようで、ただただ平謝り。
もちろん彼をイメージキャラにしているトヨタレンタリースでは契約を打ち切り。CMを中止、ポスターの掲載も即刻取りやめになったとのこと。またAC(公共広告機構)の日韓共同キャンペーンのひとつエコライバルキャンペーンで韓国の女優チェ・ジウさんと共に出演したCMも打ち切りに。洗剤のアリエールのCMや9月公開の主演映画に関してはとりあえず自粛の方向で動いているものの、今後の動向次第で打ち切りも視野に入れているという不安定な状況になっています。
しかし一番すごかったのは地デジ大使の『解雇』でしょうか。
総務省の一大キャンペーンだったこともあってか、総務省の長である鳩山総務相、ただの打ち切りでは気がすまなかったようで、相当な制裁を加えたかったのか烈火のごとく怒り、「滅茶苦茶な怒りを感じる」と吐露したほど。
この話題は日本だけで留まらず、韓国・中国・台湾・香港などのアジア圏でも大きく話題に上ったほどでした。
今回、普段なら厳重注意で済む、仮に逮捕されても即日釈放される程度だったものが、数日間の拘留ばかりでなく家宅捜索や尿検査まで行われるという異例ずくめの事態に発展しました。
というのも、昨今芸能界では薬物中毒に陥っているタレントが続出したこともあったからではないかと推測しています。そのために今回酩酊(めいてい)状態だったとはいえ、ともすれば麻薬の症状にも似た行動を取っていたので、そのあたりで白黒をつけるために行ったものと言えなくはないですね。
今回まだまだ予断を許さない状況なので、深い憶測は避けますが、保釈はどういう形でなされるのか、メンバーを含めた謝罪会見を開くのか、本人の処遇はどうなるのかなどのあらゆる疑問・意見が飛び出してくるのではないかと思います。
今回の件で言えることは、自らの行動をセーブできなかった、そしてイメージキャラとしての自覚というもの・世間での評価を本当に理解できていたのかわかっていないんじゃないかと思われても仕方がないことをしているわけです。その点での猛省は当然だと思います。
しかしながら、そこまでいってしまったほど本人自身芸能界での仕事に相当なストレスがかかっていたのではないか、屋内や店内ならまぁまぁで済んでいたものに対して過剰とも言える対応・反応をされてかわいそうだというふうにも見えます。
私自身も愛憎相反しているふうですね。どちらの意見も非常に納得できる。本当にイエスかノーかで真っ二つにできない出来事だとも思います。
社会的イメージの失墜は否めないですが、何ヶ月・何年か先に、「お前外で全裸で暴れてバカだよなぁ」と笑いのタネにされたら、「ああそんなこともあってあの時大変だったよ」と苦笑いするという展開で済んで欲しいとも思っています。