春の新機種の隠し玉、ドコモだけかと思ったらauやウィルコムからも出てきた電話機編。そしてデータカードでも、ソフトバンクだけかと思ったら、ソフトバンクと組んだイーモバイルでも、WiMAXで新規参入を果たしたUQコミュニケーションズも早くも新機種を投入してきました。
特にイーモバイルはいくつかの新要素や変更点を盛り込んできました。
まずは、HSUPA(下り1.4Mbps)を超える超高速サービスの対応機種を発売。
上りのスピードが約3倍の5.8Mbpsにまで上昇。重い容量になることの多い動画投稿などの際に素早く送れるようにもなりました。
ただこのサービスは現状、駅・空港・地下街などの公共施設・地下施設周辺にのみ対応しているだけなので、まだ家の中とかでは実感できない状況です。ただ対応機種が増えることでこの状況も除々に解消されていくのだとは思いますが、まずはサービスエリアの充実・・・というのも否めない事実なわけで。このあたりの折り合いをいかにつけるかが今後の課題でしょう。
もうひとつは、プリペイドサービスになるEMチャージの価格改定。
これまで最大5250円/月だった使用料が4410円/月に値下げされることに。
実は、ポストペイドのにねん・スーパーライトデータプランの契約は5985円、年とく割や新にねん適用で4980円だったので、状況によってはポストペイド契約のほうが有利だったのですが、今回の値下げで逆にEMチャージのほうが有利になりました(一括払いで購入というデメリットもあるが、アウトレット購入でそのデメリットを最小限に抑えることが可能)。
これによって、さらなる契約者数の上積み、特に手軽にデータ通信をやりたく財務管理のしやすい中高生を子に持つ親へターゲットが絞れそうです。
なお、これまでどおり使い放題。ただ改定されるのは月(30日)での利用者のみで他の利用帯の値下げはなしなので注意。
UQコミュニケーションズは、これまで利用不可だったマック(マッキントッシュ)の利用が一部機種ながらも可能になった点でしょうか。これでWindows XP・Windows Vista・Mac OS対応のほぼ全てのPCで使えるようになりました。
また、ウィンドウズ接続でも性能アップが図られているようです。
では最初はイーモバイルの機種から紹介をば。
①D22HW
中国のメーカーHuawei(ファーウェイ。華為技術)製のUSBスティック型のデータ通信端末。HUDPA対応機種。
最大8GBまでのmicroSDスロットを搭載し、それを利用することでUSB型のメモリーデータカードにもなる。
個人的感想
今までHuaweiでは、microSDが対応になっていても、下り3.6Mbpsまでのものしかなかった。しかし今回初めて7.2Mbpsに対応できる機種を出したことで、やっと他のメーカーに追いついた感じがする。
そして、他のメーカーよりもヴィヴィッドな色使いになっている。悪く言えばどぎつい色ではあるが、女性向けを意識したカラーリングとも言えよう。
②D23HW
中国のメーカーHuawei(ファーウェイ。華為技術)製のUSBスティック型のデータ通信端末。上りスピードが最大5.8Mbpsにまで対応可能。
USB端子部分を回転して収納可能になっている。
個人的感想
HSDPA・HSUPA対応開始時には他の接続型のデータ通信機を用意するものだが、今回は初めてUSB型のみの発売になった。
上りの高速通信が可能なので、重いデータを送る人には重宝することに。最近はデジカメで撮った写真をそのまま送る機会が増えていると思われるので、渡りに舟ともいえるだろう。
また、ウィンドウズの場合はゼロインストール対応なので、すぐに始められるのもうれしいところ。
ただ、外見がD21HWと全く同じなので、見分けが付けられるのかどうか心配。またUSBのみなので、他の接続モデルの人にも配慮が欲しい。
次はUQコミュニケーションズの機種紹介。
なお、UQコミュニケーションズは、モバイルWiMAXという名称ではあるものの、正確に言うとケータイというカテゴリーには当てはまらない(無線LANの一種)とのことですが、携帯性が高いという点で、電波塔があって、そこから電波を放出し、さらにその放出にはエリアという区域設定があるということを鑑みて、このケータイというカテゴリーの中で説明しています。
・UD01OK
通信機器・情報機器を製作している沖電気工業のグループ会社の一つ、OKIネットワークス発売のUSBタイプのデータ通信端末。
周辺機器のUG01OKを繋ぐことで屋内でのWi-Fiに利用することが可能に。
個人的感想
単体でもゲートウェイでも威力を発揮するまるでアニメに出てくるスーパーロボットのような機種。
ゲートウェイ機能を併せ持つUG01OKは、複数の通信に振り分けることが可能になっている。
ただし、これが発揮できるのはあくまでUQ01OKのみで、既存のUSBタイプのモデルでは利用不可なのは惜しいところ。このために買い換えるのは非常に負担なので、そのあたりは配慮して欲しかった。