先日ドコモの春の新機種の隠し玉3機種を紹介したのですが、その後まだまだ小出しでいくつかの機種が紹介され、一部は発売を迎えています。
電話機で今回発表した会社は、KDDIグループのauと旧KDDIグループ(現カーライルグループ。KDDIは資本比率10%のみ)のウィルコム。
特にauは、新ブランドiidaを立ち上げ、鳴り物入りでこの機種を売らんとしています。
かつてのau design projectよろしくデザイン性を先行させた機種になるようですが、それに比べるとiidaは操作性をおざなりにしていないかとか、操作は二の次オシャレ優先に見えなくもないわけです。すっきりとしたフォルムのケータイも出る予定ではありますが、まさか有名デザイナーの機種が先に出るのではと危惧しています・・・。
ウィルコムに関しては、再び法人の巻き返しを図ろうとしているようです。HONEY BEE2やBAUM、WX340Kで若者・女性層を引き付けてはいるものの、思ったほどの純増を得られなかったのではと推測しています。となると、再度ビジネスマンにヒットするような手軽に使えるケータイをということで、簡単なスマートフォンを出してきたようです。
では新機種の紹介です。
まずはauから。
・G9(SOX01)
auの新ブランドである「iida」シリーズの第1弾。デザイナーの岩崎一郎さんがプロデュースしたスライド型。3インチフルワイドVGA液晶を搭載。
個人的感想
新ブランド第1弾であるこの機種のコンセプトモデルは、以前au design projectの中で紹介されていたGRAPPA(グラッパ)にあたるとのこと。
スペック的には、企画端末ということで、一部を除けばSO001ではなくPremier3(SOY01)に近いのかもしれない。そのため突出した機能はあまりない。
全体的には丸みを帯びたフォルムでキラキラと輝いてキレイなケータイではあるが、ボタンが非常に小さいように感じる。Walkman,Phone Xmini(W65S)ほどではないが、危うくはそのような印象を与えかねない小ささ。ギュッと締めたのが仇になっているように感じる。
ちなみに、岩崎さんプロデュースのケータイはA1403K・A5405SA以来3代目。
また、iidaシリーズが発足したことで、au design projectおよびNEW STANDARDシリーズは、全てこのシリーズ内に統合されることになるという。
前2シリーズはオシャレなだけでなく、実用面でもかなりブラッシュアップしていただけに、このコンセプトは忘れないで頂きたいと思う。
続いてウィルコム。
・WILLCOM NS(WS026T)
W-SIM対応のタッチパネル式スマートフォン(ウィルコム側は「MID(Mobile Internet Device)」、つまり「インターネットを閲覧できる機器」としている)。
4.1インチのワイドVGA液晶を搭載し、付属のスライタスペンでクリックするという方式。WindowsCE 5.0を搭載しており、無線LAN(Wi-Fi)に対応しているので、ワイヤレスインターネットも可能。
個人的感想
いわゆるスマートフォンの一種と思っても差し支えがないのだろうが、もっと具体的に言えば電子手帳にネット通信ができるようになったものというべきだろうか?
jigletというアプリが搭載されているので、ネット通信以外にもスケジュール帳・メモ帳・地図などの表示ができるようになっているとのこと。
ただ、iPhoneと違い、形状が大きくかつ音声通話が不可能なので、かなり利用が制限されてしまっているようにも感じる。W-SIMの差し替えをすれば使えるとはいえ、不便としか言いようがない。もしかすると、EM ONEのようにIP電話が投入されるのかもしれないが・・・。
次回はデータカード編。