2009年03月27日

新たなる事業再編の始まりか?

角川グループを取りまとめる角川ホールディングスが新しい関連会社(完全子会社)として角川ゲームスを立ち上げると発表しました。
この角川ゲームスは、現在ゲーム事業を手掛ける角川書店とエンターブレイン、そしてアスキー・メディアワークスと連携して、角川作品(コンテンツ)のゲーム化推進・ゲーム営業力およびプロデュース強化・グループ外のゲーム会社やスタジオとの連携・オンラインゲームや海外市場への取り組み強化を行っていく会社にしていくとのことだそうです。

ちなみに、この会社の社長はテクモ(4月よりコーエーテクモホールディングスの子会社化)の社長だった安田善巳さん
丁度彼が辞めた時期というのが、テクモの社員だった板垣さんとの騒動の頃(実際は少し前)で、丁度コーエーとの合併交渉が進もうとしていた頃だったかと。テクモの社長は一身上の都合で辞めたことになってますが、恐らく板垣さんの退社とコーエーの合併との関係は否定できないと思っています(このあたりはよくわからないものですが・・・)。


しかしこの角川ゲームス、場合によっては角川のゲーム事業をまとめようとする意図があるのではと思います。
角川書店とアスキー・メディアワークス・エンターブレインに関しては、同じグループ内で同じような内容のゲームを作っていることがあります。これはある意味非効率な部分だと思うわけです。
ましてや、他部門の話になるのですが、アスキーメディアワークスには電撃シリーズのゲーム雑誌、そしてエンターブレインには、おなじみファミ通を中心にしたファミ通グループのゲーム雑誌があるわけです。
もしかすると、このあたりの事業をバンダイナムコゲームスのように、現状ある3会社を角川ゲームスの子会社(事業部)にしていくのではないかと思います。そしてともすれば、3社の事業統合(角川ゲームスへの合併)を視野に入れてくるのではとも考えています。そうなると、先述のファミ通と電撃シリーズの事業整理問題が再燃するのではないかと思います(注:角川はファミ通が昔保有していたアスキーとメディアワークスを合併させる時にも同様の問題が発生している)


ある意味、ゲーム事業の核になる可能性を秘めただけでなく、ともすると角川ホールディングスの一事業に大きな再編の波を引き起こす『鬼っ子』になりかねないわけです。今後の動向を(特に角川関連の株を持っている人は)注視したほうがいいと思います。



Posted by alexey_calvanov at 23:32│Comments(0)TrackBack(0) ゲーム系 

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