日本で一番安い据え置き機というと、PS2の16,800円だったかと思われる。欧米ではもう少し安く売られているかもしれない。ただゲーム機の普及していない発展途上(新興)国では、これよりももう少し高い値段を推移しているのではないかと思われる。
そこを突いてか、アメリカのゲーム機メーカーZeeboが新興国向けにゲーム機を発売していくとのこと。
そのゲーム機名「Zeebo」はブラジルの発売を皮切りにロシア・インド・中国のBRICs諸国、そしてメキシコの5カ国で発売していくとのこと。気になる価格は、ブラジルではアメリカドル換算で199ドル(約2万円程)。確かに日本円で換算すると高いのですが、ブラジルの場合、この価格で他のゲーム機より1/5ほど安いのだそうだ(ちなみに、ブラジルの通貨はクルゼイロ)。
なお、他の地域では179ドル(約18,000円)、翌年以降は149ドル(約15,000円)程度にまでコストダウンが可能とのことらしい。
ゲーム機本体はBREWのシステムを使って動かしているとのこと。平たくかつ暴力的に言えば、auのケータイアプリで動いてるゲーム機といえる。それなのに縦157mm×横215.4mm×高さ44mmで重さ900gとやや大きめ。コントローラーはWiiのクラシックコントローラーみたいな格好。
ソフトに関しては、ケータイの3G回線を通じてダウンロードできるように。ソフトに関して4本は本体内にプリインストールされ、1本は無料でダウンロード可能。それ以外は有料で購入という形になる模様。
ただ、ソフトに関しては意外に充実しており、プリインストールおよび無料ダウンロード作品の中には「Pray」・「ニード・フォー・スピード・カーボン」・「FIFA09」・「Quake」とその手のゲーマーが泣いて喜びそうなタイトルが揃ってます。
有料タイトルの中にも、「ソニックアドベンチャー」・「リッジレーサー」・「ダブルドラゴン」・「鉄拳2」・「バイオハザード4」などセガ・バンダイナムコゲームス・カプコンといった日本の有名どころのメジャータイトルが揃ってるという結構贅沢なラインナップに。
・・・本体を見る限り案外バタ臭いなぁと。それにBREWがベースだとグラフィックの面で心配なんですが、バイオ4などの最新のゲームを移植しているので、そこまで心配しなくてもいいのかなと。
セキュリティ対策も万全で、通信網さえしっかりしていれば、どこでも楽しめるのも大きいですね。
問題は価格面で新興国に売り込めるかどうか。まずは新興国の富裕層と中流層を狙ってくるのだと思うのですが、富裕層は既に持っている可能性があるので、中流層への普及が大きなカギになるでしょう。