現在絶賛放送中のテレビアニメ「ホワイトアルバム」。
1986年の冬を舞台に主人公の冬弥と彼女である由綺を軸にして展開される作品です。その作品内容から視聴者およびファンからは「(東海テレビ制作・フジテレビ系の)昼ドラ」とさえ言われるくらい(抑えてはいるものの)ドロドロ気味です。
それを助長させる要素として、冬弥と由綺のこ憎たらしいまでのすれ違いっぷりと冬弥の八方美人、悪く言えばヘタレなところがあります。
ただ、後者に関しては、主人公が悪いというよりも主人公の周囲の人物が悪い(もしくは悪くさせている)のではと思っています。もしかすると原作よりもヘタレっぷりを抑えているのかもしれませんし、逆に冬弥が激流に耐えられずに流されてしまっているのかもしれませんが。
しかしながら、由綺の先輩タレントにあたる理奈役を演じた水樹奈々さんが以前「林原めぐみのTokyo Boogie Night」のゲスト出演で語っていたところによれば、「(第十一頁まで収録が終わったんですが)かなりの修羅場になる」というようなことを言っていました。確かに今までのことが露見されれば、普通の彼女なら相手の男を振りますね。浮気性だと言って(ただ、冬弥の場合は不可抗力の部分もあるので、一概に攻められない部分はあるが)。
それで、気になったのが、その修羅場になるという発言と1986年という舞台設定。
以前作品紹介を書いた時に、1986年はアイドル全盛期だったというふうなことを触れているかと思いますが、実はその19886年に起こった一人のアイドルの悲劇を思い起こしたわけで。
そのアイドルとは岡田有希子さん。そうです、舞台設定になっている1986年に飛び降り自殺したあの人です。
しかも、岡田有希子さんと冬弥の彼女である森川由綺には奇妙な一致および類似点がありまして・・・。
まず2人とも1967年生まれの18歳になるのです(岡田さんの場合は8月に、由綺の場合はクリスマスイブに19になる)。
そして人気アイドルになっていった過程も非常によく似ています。さらに立場の違いはあるものの、バッシング(いじめ)を受けているという事実も似ています(岡田さんの場合は、特に一部の賞を逃した吉川晃司さんのファンから、由綺の場合は同年代のアイドルグループから)。
高校(岡田さん)と大学(由綺)の違いはあれど、学問との両立を果たしながら活動しているという事実も見逃せません。
極めつけは、名前が非常に酷似している点。この名前の酷似しているのを見て、舞台設定の変更は何かしら狙っていたのではないかとさえ邪推してしまうほど(注:PC版では90年代の設定。コンシューマー版はアニメ版と同じ設定ではあるものの、2009年3月現在未発売のため、PC版のシナリオがそのまま使われない可能性がある)です。
性格の違いなどもちろん違う面はありますが、二面性を持った性格というのは奇妙なほど一致しています(表の顔を特定の部分でしか見せないというところなど)。
以上のことを考慮すれば、もし冬弥の他の女性との関係が明るみに出れば、由綺の性格上精神崩壊を起こしかねないと思えてならんのです。 岡田さんの場合は、男性関係を苦にしてと言われていますが、由綺の場合は、逆に彼の女性関係でという違いは出てくるでしょうけど、動機としては十分です。
それに由綺はマンションで(詳細は覚えていないが、恐らく2DKの部屋に)一人暮らし。リストカットして死に切れず、事務所に連れて行かれて飛び降り・・・なんていう岡田さんがたどったシナリオをそのままトレースできるんじゃないかという思いが浮かんでなりません。
・・・まぁ、そんな思いは取り越し苦労に終われば一番いいんですけど(笑)。<お前の妄想で終われば一番いいよな(ニヤニヤ)。
参考:【岡田有希子についての詳細】