さて、ここからは決算期スペシャルPCゲーム編です。
今月が決算期だからか、意外に全年齢のラインナップが充実。ただ延期作品が流れ着いたものもあるので一概には言えませんが(そのことに関しては18禁作品にも言えますが)。
では、作品紹介です。
まず今月一番注目すべき作品は、「萌え萌え2次大戦(略)☆ウルトラデラックス」。
昨年発売した萌え系の要素を含めたシミュレーションゲームのパワーアップキット(そのため拡張のみのバージョンも発売される)。ご存知のとおり、昨年発売の本編はスマッシュヒット。後にコンシューマー(PS2・PSP)・ケータイアプリ(iモード)、さらには濁り梅酒とのコラボという変り種まで出てきた作品になりました。
内容は、本編よりも2倍のシナリオが追加(うち一つは完全新規でもう一つはコンシューマー版で収録された連合軍戦線編)が施され、それに伴い新キャラも新たに追加されました。
さらに全ての鋼の乙女を自軍のユニットとして使用することも可能に
そして、PCでの発売になるので、コンシューマー版よりもさらに過激なCGが拝めるようにも(苦笑)。
ゲーム部分のブラッシュアップが図れればもっといい作品になるんでしょうけど、ギャルゲーとして遊ぶ分には十分及第点があげられる作品です。
もう一つは「アクションゲームツクール」。
「RPGツクール」に代表されるツクールシリーズの最新作です。
一般的なジャンプアクションやアクションRPGだけでなく、シューティングやデモ作品の製作ができたりします。そのことから手軽ながらも本格的な作品が作るツールソフトになってます。
対応画像も、4:3の解像度だけでなく、ハイデフ画像の16:9の解像度にも対応。それ以外にも240×240・240×320(いわゆるQQVGA液晶・QVGA液晶クラス)などのケータイ向け画面でのゲーム製作も可能になっています。
さらにWindows上以外にもXBOX360(XNA Game Studio)へのアップコンバートが可能。いわゆる自作コンシューマーツールの要素も含まれています。
コンシューマーとPCとの融合ができるというのは、コンシューマーハードを売る上での新たな試みになりそうですし、そこでヒットした作品が出てくれば、一般作品としてのダウンロード・パッケージ販売ができるようになるかもしれないので、新たな販路拡大と新しいクリエイターの発掘にも繋がるかもしれません。
全年齢最後は「POWER DoLLS 1」。
コーエー・日本ファルコムと共にPCソフトの雄の一つとして語られることのある工画堂スタジオが発売する殖民惑星と地球政府との間に起こった独立戦争を描いた戦術シミュレーションゲーム。この作品の発売で、工画堂の名を一般PCユーザーにまで知らしめたともいえ、今でも根強いファンが多い作品の一つでもあります。
1994年に発売した同作品をインターフェイスをリニューアルして登場。大きな変更点は、マップ表示を同5で採用したクォータービューマップに変更・フル3Dオープニングムービーにした点など。
この作品、なかなかコンシューマー化されていない(今作がPC-FXで、同2がPSで移植されただけ)ばかりでなく、女性の登場率が高い(しかしながら、ファンの間ではギャルゲー視されるのはあまり好まれないらしい)ながらも非常に硬派かつ難易度の高い作品なので、コンシューマーしか知らない人間にとっては、本当に知る人ぞ知る作品なのですが、非常に良くできた作品でして。
噛めば噛むほど味のあるシミュレーション部分と濃厚なシナリオはファンならずともハマれる要素ありと思います。
次回はPCゲーム18禁作品の紹介になります。