2009年02月23日

意外に知られていない停波

その意外と知られていない停波を語る前に、少しばかり関連する話を・・・。


既にドコモやauが持っている800MHz帯。初期の頃に持っていたドコモのmova(PDCと呼ばれる第2世代端末)は2012年をメドにサービス終了という話をしています。周波数帯は違うものの、同じような仕組みで行われているソフトバンクの1~6シリーズも終了の話が発表されました。


さて、かくいうauは既に第3世代といわれるCDMAシリーズに移行しているからそんな話はないから安心して使えるんですね・・・と思ったら、意外なところに落とし穴

先述した800MHz帯、見た目は同じながらも実は2種類ありまして。
今の800MHz帯というのは、2005年~2006年より、ドコモやauがわずかに空いていた部分を利用して(当時の)新サービスを進めるための帯域として利用しているわけです。
で、もう一つの800MHz帯というのが、今回問題になる部分になります。そう、ドコモのmova、そしてauが持っているCDMAサービスの一部であるcdmaOneとCDMA 1Xが入っている部分です。
実際のところ、cdmaOneは第3世代ではなく、第2(もしくは2.5)世代にカテゴライズされる端末になるのですが、後のCDMAシリーズの礎になっていることを考えれば、(暴力的になりますが)事実上の第3世代といっても過言ではないでしょう。
そのauのcdmaOneとCDMA 1Xシリーズが2012年をメドに停波されることになるのです。これに一部のCDMA 1X WINが加わるのですが、恐らく初期の頃の機種になるのではと推測しています。


ところが、まだこの事実は、意外なことにauから公式なアナウンスがありませんほとんどの人が影響がないと仮定しているからなのかもしれません(実際TCA(電気通信事業者協会)でもcdmaOneとCDMA2000 1X(いわゆるAシリーズとWINの総称的な位置付け)とだけ分けて発表しているレベルですから)


ところで、この旧800MHzが再編されると、auにとっては悩みのタネが一つなくなります。それは海外ローミング
旧800MHz導入時に、テレビの電波障害にならないようにするために国際規格と逆の送信が高い周波数での割り当てだったんですが、再編が進めば、その点が解消され、国際ローミングで変換機を付けないと使い物にならなかったauのケータイも、それなしで利用できるため、ドコモやソフトバンクのように容易に国際ローミング対応機種が利用できるようになります

ちなみに、私自身も、ウィキで見なければそんな事実知りさえもしなかったわけで(爆)。


とにかく、そう大した影響はないとは言うものの、まだまだAシリーズが販売している現状と30万程cdmaOne契約が残っていることを考えれば、早いこと公式にアナウンスしたほうがいいのではないかと思う次第です。



Posted by alexey_calvanov at 22:52│Comments(9)TrackBack(0) ケータイ系 

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この記事へのコメント
匿名(まだ仮)さん>昨今の月賦払いがどう出てくるのかが非常に心配なんですね・・・。
昔であれば、かなり長い年数使っていれば、有無を言わさずタダ(手数料のみ頂く)という形だったんですけど、今は(よほどダブついていない限り)難しいと思うんです。特に「月賦制になってお金を支払わないといけなくなった」という抵抗感は根強いのではと思います。

その最たる例がツーカーとauへの移管。cdmaOneだけで見れば、確か移行前のツーカーのユーザーとほぼ同じ数になる30万程ですが、1)という括りで見ると、もう少し増えるのではと思います(このあたりはTCPの出し方が曖昧なだけに気になるところ)。
あの時は結局ゴネ得に終わった感がにじみ出ていて、まさかとは思うんですけど、その影響が出てくると思っています。
たかが3年、されど3年。この間にauが何も策を練らなければ、また大きな流出が起こるのではと分析しています。

そういう点は、2)の人達にも大きな影響を与えないために、出力(エリア)増強を打って出るのも重要だと思っています。一番いいのは型落ち機種の無料移管なんですけど、リスクが大きすぎますしねぇ・・・。

あと、ウィルコムに関しては、名古屋の地下鉄が使えないくせに、堂々と名古屋の地下鉄の駅(名城線の久屋大通駅)の写真を使ってますからねぇ・・・。
どっちもどっちというべきなのか(苦笑)。いつかサービスセンターにこの件を尋ねたいんですが・・・。
これをやることで、ローカルニュースが食いついては・・・来ないか(爆)。
Posted by アレックス at 2009年04月20日 23:57
あまりにも遅レスですが、気になったもので書かせていただきます。

旧800MHz帯の停波後、現在世の中に出ている端末は以下に分類される区分で動作が変わってきます。 
1) 旧800MHz帯のみ対応端末: 全く利用できなくなる
CdmaOne~1xのA5515Kより前ないしは初期のW4xまでの端末が該当
2) 旧800MHz帯と2GHz帯に対応: 使えるエリアが狭くなる(or薄くなる)可能性がある(ただし、3)の端末よりは該当する可能性が高いという程度)
1xのA5515K以降ないしは後半のW4x以降の端末( 3) に該当する端末を除く)
3) 新旧800MHz帯と2GHz帯に対応: たいした影響なし
W47Tと(W53SA,W52T,W52P,W51以外の)W52以降のWIN端末
このうち、周波数帯再編によって停波になるのは1)のみで、2)以降はおそらく問題ないのではと思います。
今この1)に該当する端末はまだ相当数あると思われますが
まだまだ3年位ありますので、
auにとっては 巻き取りに関してはそれほど心配していないのではないでしょうか?
それよりも、これによってエリアが狭くならないよう2GHz帯をしっかり整備することの方に重点を置いているのではないかと
個人的には考えています。

wikiの2GHz対応機種(リンクの17の方)にもありますが、名古屋の地下鉄を利用している方は
1)であれば、ホームで利用できないのでとても判別しやすくなってます
(そういえば交通局の間違った判断のせいでウィルコムが未だ多くのホームでつかえないんだったなあ…(泣き))
Posted by 匿名(まだ仮) at 2009年04月20日 01:50
ようさん>特にcdmaOne機種を持っている人はどうなるか心配です。
ツーカーの時の教訓を生かして、早くかつ露骨な施策で引っ張りこまないと動かない・・・なんてことになる前に動いてくれればいいのですが。
Posted by アレックス at 2009年02月27日 00:40
新800MHzにも2GHzにも対応してないのは、本当にダメになりますね。
Tu-Kaの時みたいに取り零さなければ良いのですが…。
Posted by よう at 2009年02月26日 10:06
さよこ♪さん>W52Pがどうも対象機種になるようですね。

そのあたりの詳細は、上の方が掲載しているアドレスやauの総合カタログのサービスエリアに書いてある機種で確認されるといいかもしれません。
なお、カタログで確認する場合、『★1』と注意書きのあるのがそれになるかと。
Posted by アレックス at 2009年02月26日 01:31
ようさん>2つまとめてレス。

掲載アドレスのサイトを確認してみました。
意外にまだまだ現役で頑張っていると思われる機種が対象範囲内に入ってるではありませんか!?

特に気になるところだと、よく売れたW41CA・W41Hとか人気のあったと思ったW51CA・W51SA・W51SHなんかも入ってるしで、ダメージは意外に大きいんじゃないかと・・・。
こりゃ早いこと対策練らないといかんのでは?最近富に端末利用の長期化が問題になっていますし・・・。

しかし、補てんしたかったところだったので、そんなかゆいところに手を届けていただいて非常に感謝しております。

しかし何でもあるなぁ、@wiki(笑)。
Posted by アレックス at 2009年02月26日 01:26
W52PやW53Kも、800M帯?使えなくなるのかな?
Posted by さよこ♪ at 2009年02月25日 19:09
連コメすいません。気になったので調べたら出てきました。
http://www6.atwiki.jp/k-p/pages/17.html
http://www6.atwiki.jp/k-p/pages/19.html
前回のコメント、ちょっと違いましたね。
Posted by よう at 2009年02月25日 09:50
旧800MHzの停波…
06年(W4x)の春?モデル迄が該当する様で…
Posted by よう at 2009年02月24日 21:53

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