不況に端を発しているのか、諸々の入れ替わりの時期に来ているのか、今年の改編は大きな動き(特に長寿番組の終了)が目立ちます。
テレビでいくと、大ナタを振るったのがTBS系列。
40年続いた昼ドラマ枠の「愛の劇場」が、その後に続いて放送していたCBC・MBS制作の「ひるドラ」枠が相次いで終了。報道では「NEWS23」、バラエティでは「どうぶつ奇想天外!」も終了とのことです。
日テレ系では、よみうりテレビ製作の関西・一部西日本ローカルの「なるトモ」が終了へ。
そして、視聴率とあまり関係のないはずのNHKでも、「きよしとこの夜」や「英語でしゃべらナイト」を終了させる方向で動いているそうです。
それよりも輪をかけて窮する事態になっているのがラジオ。
元々夜の枠は地元のローカル番組編成・・・というのが不文律だったのに、十数年前の「オールナイトニッポン」の枠拡大がきっかけで、地方局のローカル編成が崩壊にまで至り、ここ数年では、週末昼のワイド番組も一部では東京キー局と同じ編成になるところも現れ始めました。
そんな中、ラジオ番組でも長寿番組や人気番組の終了が散見され始めています。
先述したとおり、TBSラジオ(JRN)系で放送している「コサキンDEワァオ!」が終了ということは触れたかと思いますけど、今度は他局ながらも同じ人気パーソナリティの愛川欽也さんが追い込まれることに。
東京の文化放送で日曜のお昼にやっている「キンキンのサンデーラジオ」が先週の日曜日(2/15)に突然の終了。
主な理由はスポンサーが降りてしまったことなんですが、そのことを放送直近に伝えられてしまったことで、愛川さんがスパッと潔く辞めたいと言ったため、その日をもって終了することにしたそうです。スタッフ側も聴取率調査週間まではやってほしいと説得したそうですが、愛川さんいわく、「既に終了を知った中で、この先お通夜みたいな放送はしたくない」とのことで終了を固持したそうです。
裏では存続のために奥さんまでもが動いてスポンサー探しに奔走したそうですが、力及ばずだったらしいです。
愛川さん自身潔いと思いましたが、やはり途中で番組を放り投げてしまうのにはいただけない部分も確かにあると思います。しかし、それでもこの行動は自分が一生懸命やりたい番組だったからこその出てきたものだったんでしょうね。その点は非常に理解できます。
あとは文化放送の対応ももう少し配慮がいったのかもしれません。差し障りのない言い方もあったと思います。
もう一つ、スポンサー絡みで終了に追い詰められてしまうのが、TBSラジオと長野のSBCラジオ(信越放送)で放送していた「バックグラウンドミュージック」。
1964年の放送開始から約35年、映画サントラ曲などのクラシカルな音楽を話題と共に届けていた番組でした。
時代の流れではなく、単にスポンサーが見つからないという、不況を実感させる終わり方には、やるせないものを感じると共に、いい番組でさえも有無を言わさず終わらせるそのやり方にはいかがなものなのかと感じさえいます。