2009年02月13日

春の新機種出揃う2009 ソフトバンク編 前編

春の新機種紹介、続いてはソフトバンクテレコムから。


今回の春の新機種の紹介はやや控え目。今までの派手なプラン・サービス紹介もあまり見られませんでした。
新サービスに関しては、公式コンテンツ26個を315円/月で利用できる「コンテンツ得パック」3Dグラフィックゲームアプリが楽しめる「リアル3Dゲーム」8シリーズの機能面での底上げくらいでしょうか。

そのことを鑑みて、一部ニュースサイト内では息切れとも提案訴求力が落ちたとも(発表会がお笑いライブをメインに据えていたことから)お笑いライブの発表会とまで揶揄されてましたが、まだまだソフトバンクには(特に資金力をバックにした)脅威が残っていますし、ホワイトプラン・月月割(いわゆる新月賦体制の一つ)を軸にした「格安傾向」は、この不況下の状況も相まって確実に支持者を増やしているのも事実です。


しかしながら、発表会の外では色々うるさい騒動があったようで。
特に「イーモバイルとのMVNO(仮想移動体通信事業者)提携」と「振り込め詐欺の利用者が7割を占めていることに対しての本人確認の脇の甘さを指摘されたこと」が気になるところでしょうか。

前者に関しては、私自身も言語道断だと感じるほど
ウィルコムの時にも感じたのですが、通信会社としての責務を放棄してるのではないのかなと自前の通信規格でできないのなら、通信業界に参加してくるなと強く言いたいです。
ちなみに、ソフトバンクはWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)サービスを始めるUQコミュニケーションズとのMVNOにも加わっていることが明らかになっており、あまりの節操のなさに辟易さえしています

後者は以前から指摘されていることがまた蒸し返されたなと
特に住民基本台帳のみで(語弊のある言い方をすれば)何の審査もなく通っていたのがそもそもおかしいわけで・・・。結局、住民基本台帳での契約は(カタログで見る限りには)不可になりましたが、たぶん健康保険証と同じ扱いでの契約になるものと推測されます(そのあたりは店頭で要確認をお願いします)。
この不正契約まがいというのは、ソフトバンク以前、つまりはボーダフォン・J-PHONE時代から言われ続けていたことで、それだけこの問題が根深いだけでなく、親会社が変われど不正契約ギリギリの行為をしてでも数を伸ばそうという土壌が変わっていないことを指している事例でもあるわけです(ともすれば、それは一時期プリペイドで事実上の水増し契約をしたauにも言えるわけです)。
あと特に行政に言いたいのですが、国が統一した審査マニュアルを作成して、キャリアにズバズバと行政指導の形で不正契約を撲滅するふうにしないと、こういう契約は消えないと思っています。積極的に抜き打ち検査をして、脇の甘い会社にはそれなりの制裁を加えてほしいものと思います。


さて、愚痴愚痴した話題はこのあたりにしておいて、新機種の紹介です。
前編はソフトバンクのメインモデルになるシャープの機種紹介。


①AQUOSケータイ 932SH
(8シリーズや株ケータイの名で出ていたものは除いて)AQUOSケータイでは7代目になり、再びサイクロイド型に戻っている
3.3インチフルワイドVGAモバイルASV液晶搭載しており、シャープの液晶テレビAQUOSの技術を応用した高精細な液晶が楽しめるばかりでなく、世界初のWワンセグ視聴機能が搭載された。
カメラ面でも800万画素CCDカメラを搭載している。

個人的感想
液晶はAQUOSケータイ FULLTOUCH(931SH)に比べると小さくなったものの、サイクロイド型の折りたたみモデルだということを考慮すれば十分な改良でもある。また、そのサイクロイドも折りたたみと遜色ないくらいフラットですっきりとしたフォルムに改良されている。
そして何より、一般的なテレビと同じ感覚で、画面分割での視聴ができるようになったのはうれしい配慮。どうしても見たいテレビが重なった場合、ワンセグしかない環境下の場合、どうすることもできなかったのだが、今回の導入でそのあたりの苦悩をしなくていいのが正直うれしい。
しかも片方の画面で視聴しながらの録画・もう片方の画面で別番組の視聴だけでなく量番組録画ができるようになっているとのこと。
もう一つはサイクロイド型でのカメラ機能がソフトバンクの機種では初めて800万画素にまで強化
今まで折りたたみでしか出ていなかっただけに、ドコモのAQUOSケータイで実施されていたのに・・・とほぞを噛んでいた人にはうれしい話だろう。これにより横撮りが、フラットなボディと相まって、しやすくなったものと思われる。
その他、バーチャル5.1chが体感できる3Dスピーカーやモバイルヴィジェット、そして光TOUCH CRUISERが入っているなど「全部入り」になっている点からも、全方位的にオススメできる機種に仕上がっている。とにかく迷ったらコレと言いたい。


②831SH
厚さ15.9mmという薄型かつ3インチワイドQVGA液晶が搭載された折りたたみ端末。8シリーズながらもモバイルヴィジェットやワンセグに対応。また320万画素カメラも搭載している。
なお、6色展開以外にコンテンツ回りも含めてハローキティ仕様になっているハローキティモデルの発売もあり。

個人的感想
8シリーズながらも、9シリーズのような機能が追加されているハイスペックに限りなく近いモデル唯一の大きな不満点は、液晶解像度が低い(QVGA液晶である)ことくらいか。
その他機能面では恐らく申し分ないと言ってもいいだろうし、何より931SHよりも多色展開されているので、どれかは欲しい色があるというのとハローキティモデルがあるので、何か人とは違うものが欲しいという人にも薦められる機種になっている。


③830SH for Biz
2008年冬モデルのNEW PANTONE 830SHをベースにした法人専用ケータイ。
セキュリティ機能が強化されている。

個人的感想
基本的な機能はNEW PANTONE 830SHと同じ。
ただし、今回今までの法人モデル(813SHと813SH for Biz)と違うのは、機能面の省略範囲
813SHではカメラ機能、813SHではそれに加え、FeliCaや外部メモリ・赤外線通信やBluetoothを介した機能の一部が削られていたものの、今回のモデルではFeliCa以外の機能が復活している。
また、法人機能パックにウェブを介してケータイ機能制御をできる機能をプラスした「法人機能パックプラス」を初めて搭載した。これにより、機密保持にうるさい場所でのカメラ付端末の持ち込みも(制御をかけることができるので)可能になった。
また製造メーカー側にもメリットがあると思われる。
この機能が搭載されたことで、わざわざカメラ非搭載やその他機能を一切省いたモデルを新しく作り上げる必要がないからである。将来的にはウェブでのカスタマイズによる一般的なモデルへ組み込む形で法人向けに適用できるようになる(早い話が法人向けモデルの廃止にまで持っていける)かもしれない。


次回はソフトバンクのその他のメーカーの機種紹介。



Posted by alexey_calvanov at 23:03│Comments(0)TrackBack(0) ケータイ系 

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