2009年02月11日

ナイトスクープの展示会に行ってきましたよ

先日、名古屋パルコにて開催されている「探偵!ナイトスクープ展」(以下ナイトスクープ)に行って来ました。



ナイトスクープは、大阪のABCテレビ(朝日放送)キー局のバラエティ番組で、今年で番組開始21年になる長寿番組です。今でこそバラエティ的な番組になっていますが、番組開始当初は非常にジャーナリスティックな側面の強い社会派番組の色合いが濃かった番組でした。関西では常に20%以上を超えるお化け番組とも言われています。

この展示会、ただ安いだけじゃなく、動画撮影以外の撮影がOKな点も素晴らしい。ABC太っ腹だなぁというふうに思うばかりでなく、楽しみの共有精神あふれる番組なのだなぁとも。
以下その展示物の一部。個人的に印象的なものやナイトスクープにとってターニングポイントになったものを紹介していると思っています


番組当初の頃に書かれた番組理念(ナイトスクープの父である松本ディレクター(現チーフディレクター))。
その崇高な理念は現代にも脈々と息づいているし、開始当初からこれほどまで練られていたという脅威の事実も明らかにしている貴重な資料の一つ


同じく貴重な資料の一つであるナイトスクープの企画書。
この文面には、今も語られるオープニングの文面がほぼそのまま使われていることがよくわかり、また現代まで使われているセットの詳細もこの頃から培われていることもこの文面からよくわかる。
なお、上岡(初代探偵局長の上岡龍太郎さんのこと)の字が、恐らくマーカーペンで塗りつぶされていたものと考えられる部分が多々あり、上岡さんで始めていくことが秘匿扱い(もしくは仮の段階)されていたことを窺わせる


ナイトスクープの最初のターニングポイントになった通称「アホ・バカ分布図」。
元々は「大阪出身である依頼人はアホと言うのに、東京出身の妻はバカと言う。一体どこまでバカとアホの境界なのかを調べて欲しい」という単純な動機から始まったもの。
調べていくうちに、単純に境が付けられなくなり、時間の尺の関係で煮詰め切れていない結果に上岡局長が再調査を依頼するまでに発展。その後全国の視聴者や教育委員会にアンケート調査を実施する大掛かりな調査に至り、約1年後に発表したのがこの図
なんと京都を中心に同心円状に広がることが判明し、アホは基本的に関西が中心、バカは同じく関東と西日本が中心になっていたのだ。また東海地方を中心にタワケという言葉が主流になっていく事実も判明している(その境が関が原という事実も驚きを持って言われた)
ちなみに、いわゆる罵倒語の調査は言語学者も見落としていたのではないかとまで言われ、その精密で詳細な調査に対して報道関係からも賞をもらっている


ナイトスクープがバラエティ色を強くするきっかけになった、また関西圏では絶対にしてはならないことを知らしめる(逆に言えば、誰もが知っているタブー)きっかけになった「ゆで卵を電子レンジで作ってはならない」という時に使われた電子レンジ。
そのエンタテインメント性が、今日のナイトスクープのバラエティ色および桂小枝さんの色を決めることになったのですが、実は、その製作過程があまりに危険ではないかという理由でお蔵入りになっていたものを、放送できるVTRが足りないがために急遽掘り起こして放送したという裏話がある。
なお、その時に使われたのが今日では当たり前になった字幕スーパー(テロップ)たくさん「危険なので真似しないで下さい」を入れておけば大丈夫だろうということで無事放送で採用されたのである。
この電子レンジは、依頼人が使い倒した後、近所の家電屋に引き取られ、今日まで使われている。今回この日のために、他の電子レンジを貸し出しての出展らしい。


奈良と大阪を流れる大和川でボート通勤した際のボート。
川沿いに住む依頼者が、この川を使えば電車より早く同じく川沿いにある会社に着けるはずだと考えたことがきっかけで使われた。
そのアホさ加減に似合わぬ過酷なロケにもかかわらず、周囲を笑わせたあのボートである。
ちなみに、電車で行ったほうが圧倒的に早いのは言わずもがな


残り2つはこの東海地方(地元)の依頼から発生したもの。
まずは納豆になりたい少年の夢をかなえるために用意された納豆風呂を再現したもの
このバカバカしい夢を惑うことなくやってのけたナイトスクープらしい依頼の一つ。しかも関西人が苦手とされる納豆をフィーチャーしたスタッフ陣には大いなる敬意を表したい
・・・まぁ、そんなことを思わなくてもいいので(爆)、あまりのアホさ加減を体験できることだけ考えてやって下さい(爆)。


そして、この地方の依頼の中では群を抜く「養老町の星 幸ちゃん」。
その彼のマイクのさばき(独特の動き)を再現した機械が展示されている。ボタンを押すと、あの動きを曲に乗せてやってくれるという実にバカバカしい(笑)機械なのだ。
しかも、「ブーンと言っている時は幸ちゃんが休憩中」なんて札が付けられているところも関西人のギャグ精神を感じさせ、まさに関西スピリットあふれる展示に仕上がっている
上部にはNHKののど自慢で実際に使われた当時の横断幕が堂々と飾られている。



この他にも、大津にある富士見食堂のメニューを再現したレプリカ寝言をがうるさい親父の時に出てきた布団、天井を走る謎の生き物、山のおやじが登場したパラダイスにまつわる展示物など色々個性的かつ笑わせる展示が目白押しナイトスクープが扱った全依頼が年表にまとめられているのも面白い演出でしたね。


この催しは3/1までで、入場料300円。ただし地下鉄の1日乗車券(ドニチエコきっぷ含む)を提示すれば、安く入れるようなので、ぜひ買い物ついでで訪れてはいかがでしょうか?
本当に絶対300円以上の価値はあります。特に番組好きならば。



Posted by alexey_calvanov at 23:51│Comments(4)TrackBack(0) 好きな番組系 

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この記事へのコメント
め~たんさん>東京ならTOKYO MXかテレビ神奈川でやってますよ(TOKYO MXなら(金)23:30、テレビ神奈川なら(木)20:00)。

ケーブルテレビに入っていればスカイA Sports+でも見えますし、PSPやケータイのワンセグ機能を使えば、窓のそばに持っていくと見えるかも・・・。

まぁ、そのやってほしいお便りは、TOKYO MXかテレビ神奈川、そしてパルコあたりに送ると勘考してくれるかもしれませんよ(笑)。
Posted by アレックス at 2009年02月14日 02:05
うおーめっちゃうらやましいです!!
今の家だと見れないしなぁ…(´・ω・`)
東京でもやってくれないかしらw
Posted by め~たん at 2009年02月13日 02:50
未設定さん>確かに子供の出てくる回には、時々驚かされるものもありますね。
本当にバカバカしいものでも、きちんと向き合って真摯な対応をしてくれてますし・・・。

そういうところがナイトスクープのいいところだと思いますね。
Posted by アレックス at 2009年02月13日 01:23
探偵ナイトスクープ私も大好きです。DVD持ってます。昔幼稚園の男の子が蝉の羽化をみたいという願いをかなえて欲しいという依頼がお母さんから来て見事解決してました。感動でした。私もこんな親になりたいと思いました。子どもが出て来る回はいいですね。
Posted by 未設定 at 2009年02月12日 02:49

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