2008年11月24日

DS キミの勇者

今回紹介するのは、DSから先月発売された「キミの勇者」です。


2年前だったかのゲームショウでダークホース的紹介で登場し、30分で1話が解ける(ライトノベル的RPG)というのをコンセプトに制作されたものです。
今年のゲームショウでプレイアブル(体験版形式)できるようになっていましたが、早解きだけをさせるような感じで、正直面白みを感じさせてくれませんでしたねぇ(前評判というのか、自身での評価は高めだった)。


キャライラストは、「どきどき魔女神判」シリーズを手掛けた富士ノ宮深森(ふじのみや みもり)さんということで、同シリーズ好きだけでなく、かわいらしいイラストから女性にも食い付きがよかったのではと推測されます。


で、作品自体はやっとクリアしてエクストラもほぼ解きました。
・・・まぁ、週末に集中的にプレイというスタイルでほとんどやっていたので、相当思った以上に時間がかかりました
というのも、確かに何も考えずに適当に進んでいけば、30分くらいで1話がクリア(時間がかかっても1時間か?)できるかと思います。
しかし、やりこみ重視の人や、私みたいにマップやクエストをフルオープンにしないと気の済まない人にはその数倍の時間(1時間~2時間弱)がかかることも。手軽さとは程遠い事象も出てくるので、下手に30分(人にとっては通勤通学時間)でできると思ってプレイすると泣きを見ます(特に終盤とエクストラ)。

ただ、1話で解こうとせずに細切れ単位で解いていくと、プレイ時間がそうかからないのも事実
特にクエストは簡単なものなら街中を回るだけ(街は一枚絵にアイコンを選ぶふう)なので、そう時間がかからない
それゆえに、プレイ時間に関しては、寄り道をしなければかなり早く解けるかと。ただやりこみ派にも歯ごたえのある作品なので気は抜けないなと。


難易度に関してはかなり易しい。
戦闘をそつなくこなせばそれなりに資金は稼げるので、資金不足に陥ることはなさそう。よって全滅でゲームオーバー・・・というシーンは滅多にお目にかからないのではと思います。
ただ、いかんせんエンカウント率が若干高めで、強い時にはそれがうっとうしく感じるかも。オートバトルにもできるけど、テンポはやや悪い。
しかも戦闘からの逃亡成功率がすこぶる悪いので、逃げるより戦って切り抜けたほうが賢いかも(これは体験版でも感じていた仕様)。この逃亡成功率の悪さは「ファンタシースターⅡ」以来です(爆)。<おいおい、逃亡成功率5割並かヨ!


シナリオは、良くも悪くも全年齢(笑)。ジャンプパターン的なものもあれば、共闘で仲間になっていくパターンもあり。死人が出るようなパターンはほとんどありません。
シナリオに関しては、終盤からのどんでん返しが面白いですね。これもまた「ファ(以下略)。
エンディングも、ありきたりとはいえ好きな展開ですね、個人的には。

ちなみに、シナリオは全25話。主人公はユーシャのワンダではなく、立派な従者(ソルシイエ)夢見るティオ(ティオ=リッヂモンド)で、彼女が主軸で描かれる物語。まぁ、主人公が様々なキャラにイジられたりしています(笑)。


個人的に好きなキャラは毒舌のトムですね。実に個性的(苦笑)。トムを人形であることを忘れたティオのやり取りも面白い。


まぁ一応、コンボ技とかやりこみゲーマー向けの技もありますが、そこまで駆使しなくてもしっかり解けますし、ダンジョンなんかもいやらしい仕掛けはほぼないといっていいでしょう
見た目でだまされやすいゲームですが、硬軟はしっかり付けられている作品だと思います。少々かったるいところもありますが(爆)。


キミの勇者
5040円
30分で1話を解けることをコンセプトにしたライトノベル感覚のRPG。中空に浮かぶ世界を舞台に、魔王復活の動きを阻止するのが大きな目的。

システムはもう少し整備すれば面白くなってくるかも。特に敵のエンカウント率と難易度調整がやや甘めなのかなと。
惜しむらくは、エクストラに深みを持たせたのはいいが、(オープンにしたイベント絵などのデータの持ち越しはできるとはいえ)2周目ができないのが悔やまれるところ。まぁRPGという特性上仕方がないんでしょうけど・・・。
イラストが嫌いじゃなければオススメ。音楽も意外に評価できます。



Posted by alexey_calvanov at 23:42│Comments(0)TrackBack(0) ゲーム系 

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