秋の新アニメ、恐らく最後になる今回は、PCゲームが原作で来年X様でコンシューマー移植されることも決まった「カオス;ヘッド」です。
原作が猟奇的なアドベンチャーゲームの側面もあるため、原作のとおり15推作品として視聴制限のかけられるAT-Xのようなところでやるのかと思ったら、意外や意外、全年齢の極右的な存在のキッスステーションで放送されるということで、驚くやらうれしいやらです。まぁ、「ゴルゴ13」もあの描写でキッズで流すんだからなぁ・・・(ただしお蔵入りになった回も存在するのだが、理由は当然アレだ(笑)。<とあるところでBボタン押さないで放っておくと流れるアレね(ギャハ)。)
まぁ、それはさておき、あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表示)。
渋谷に住む主人公西條拓巳は、必要以外な科目には出ず、人とのコミュニケーションは希薄。普段はベース(基地)と称するコンテナを家代わりに住んでおり、そこでオンラインゲームやインターネットのチャットをたしなむことを生きがいにしている引きこもり一歩前の高校2年生である。
しかも、三次元の世界には全く興味がなく、その証拠に現実の少女よりもネット世界やアニメの少女に恋愛感情を抱く妄想癖のひどい青年でもある。
そんな彼の住んでいる街では、不可解で猟奇的な連続殺人事件(主人公達の世代の関与が疑われるからか、ニュージェネレーションの狂気(略称ニュージェネ))が起こっていた。
もちろん、先述のとおり、主人公の拓巳には全く興味のない出来事であったが、ある日、何気なくチャットをしていた時、将軍と名乗るハンドルネームの人間が持ち出してきたニュージェネを予期したような画像を不可抗力で見てしまい、しかも現実に起こったそれを見てしまったことがきっかけで、拓巳は次々と起こるニュージェネやそれに絡むと思しき人物と関わることになってしまう・・・。
というふう。
まず、見た感想で真っ先に語らないといけないのは、非常にダメな主人公にツッコミを入れてやりたい!
最初、主人公の周りに美少女が出てくるのだが、本物だと思ったらいきなり二次元の妄想女かよ(ニヤニヤ)!いきなりアイタタな展開をかましたところに、冷蔵庫の中身がコーラだけってあなたは広井王子さんですか(ギャハ)? しかも、こんなヤツにかいがいしい妹まで付きやがって。これは一体視聴者に対して何の拷問なんですか!?
・・・まったくそんな妹はあいつにはもったいない。俺によこせ!<何この主人公と同類項なヤツは(ギャハ)?
しかも、主人公の思考が手に取るようにお前(主人公)へのツッコミに転換できるだなんて、これって何てギャルゲーなんですか(笑)?
・・・まぁ、そんな冗談はともかく、この1話を見ているだけで、どこまでが本当かどこまでが主人公の妄想癖になるのかがイマイチわからない曖昧なままに進んでいますね。
この展開に似たもので、真っ先に思い出したのが、ドラえもんに出てくる「うつつまくら」(アニメでは「夢かうつつかまぼろしか」の題目で放送された経緯があり)の回。
どこまでがドラえもんの道具(ということになっている)から派生した物語なのか全くわからない。全てがのび太くんの夢の中での出来事なのか、それとも途中までは真実なのか、読んだ後に非常に心の引っ掛かりが残る回だったんですが、この回が毎回続くような感じになっていくんでしょうね。
この回が好きな方や猟奇的なシーンに耐えられる方はオススメできるかと思います。
しかしながら、このアニメはいわゆる関東圏アニメ(昔の首都圏ネット4)で、南関東圏以外の人はキッズステーションでしか見えないのが非常に残念なところ。
ネットストリーミングでもいいからやって欲しいですね・・・。