今日始まった臨時国会で、大方の予想通り自民党の麻生総裁が首相に決定、就任する運びになりました。
この内閣が決まる過程と決まった後がもうグダグダだしゴタゴタだらけ。
まず就任が決まる前から組閣人事がほぼ筒抜け。サプライズと思しき人事まで丸裸にされてしまうのは、正直危機意識というのか機密保持能力的にどうなのかと思えてなりません。
首相決定に至るまでの過程が揉めるのも、今の国会が衆議院と参議院とで第一党が違うねじれ国会である以上、規定路線なんでしょうけど、そうなるのも麻生総裁の持つ運命なんでしょうかね?
そして、両院評議会でもらちが明かないことをわかっていて、憲法規定(衆議院の優越)を持ち出して、ある意味強行的な採決に。で、この記事を書いている今も組閣事業を行っている(深夜1時くらいまで行われるらしい)というドタバタな進行。これは前代未聞です。
何でこんな強硬スケジュールを行っているのかというと、首相が明日ニューヨークの国連総会に出席するという事態があるため。その国連総会で演説をした直後にとんぼ返りで日本に戻り、今度は国会の所信表明演説。状況次第では、国会質疑中のゴタゴタに乗じて補正予算を強硬成立させるばかりでなく解散を含ませる可能性もあり、是が非でも自民有利な展開に持っていこうと画策してくるかもしれません(もっとも、支持率という『魔物』次第で、この展開が変わることも十分あるので、我々の監視の目がしっかり内閣に行き届くようにしたいものです)。
まぁ、ゴルゴ好きとも称される麻生首相。ゴルゴという人は何を言われようとも顔色を買えずに様々な依頼をそつなくこなすスナイパーなんですが、その度量が首相に持ち合わせているのかというのが大いに気になるところ(もっとも失言癖がある以上ほど遠いのではないのかと思えてなりませんが)。
流動化する国際情勢、特に昨今の経済状況はかつての世界恐慌を思わせるものになりそうだという見解もあり、予断を許さないわけです。
そんな中でも閣僚をコントロールして、最良の決断を持っていけるのか?こればかりはドタドタゴタゴタしているとこじらせるばかりなので、どっしり腰を据えてやってほしいものですが、首相が覗いているスナイパーライフルのスコープの先には選挙しか見えていないようで・・・(嘆)。