2008年09月23日

選手でも監督でも世界の王 遂に退任へ

日本プロ野球のホームラン記録を持っていて、ダイエーおよびソフトバンクの監督を14年にわたって指揮してきた王監督が、今日遂に自らの体調不良と成績不振を理由に退任することになりました。


王監督は、1995年から当時のダイエーを指揮就任してから数年の間は長い低迷時代を引きずった格好になり、有名な「生卵事件」(注:当時の近鉄のホームグラウンドであった日生球場での敗戦で、暴徒化したダイエーファンから乗っていたバスに向かって生卵を投げられた事件)まで至ったほどでした。
その後は1999年に優勝、そして日本一2003年からは3年連続ペナントレース優勝果たし、上昇球団の礎(いしずえ)を築きました。その中で、当時の親会社ダイエーの経営危機とそれに伴う球界再編危機が噴出した2004年、そしてその結果ソフトバンクに運営権が譲渡された2005年、それらゴタゴタの中でも(リーグ優勝は逃したものの)ペナントレースを優勝できたことは大いに評価すべきだと思います。

しかし、何と言ってもワールド・ベースボール・クラシックでの世界一は忘れられないことでしょう。特に王監督の代打の起用策が見事に当たって、そのことが日本チームを勢いづけたとさえ思えてなりません。個性派集団の日本チームを見事にまとめ上げ、かつ臆せず指揮を取った(先述の代打起用策がその一例)ことは、これから国際舞台に立つ監督は見習うべきことでしょう。

しかし、ここ数年、特に胃の全摘手術を受けてから、精彩を欠き、満身創痍の中シーズンを過ごしているのではないかと思わせるシーンもやや見受けられました

実は、私が見に行った8/14のロッテ×ソフトバンク戦、この日は実は王監督が指揮を取らず、秋山コーチが総指揮を執るという形で試合運営がなされていました。もしや体調不良かと思いましたが、今日の報道を見てやっぱりそうだったのかと。


ただ、ソフトバンクの監督に関しては退任するものの、ワールド・ベースボール・クラシックの監督に関しては要請されたら指揮を取るという感じの含みのあるコメントをしていましたね。


いずれにせよ、非常に体調の優れない中、よく頑張っていたと思います。ここまでやってきて立派だったと思います。もしワールド・ベースボール・クラシックの監督に要請されても、勝って世界一も大事ですけど、自身の体調ことも視野に入れて指揮を取ってもらいたいと思います。立派な選手がいっぱい来てくれると思いますので、選手をメインに引き立てて、王監督自身は自らの経験則を伝えていく形で指揮を取っても十分世界のチームと渡り合えると思います。


最後に、本当にお疲れ様でした
現役時代の活躍もさることながら、ダイエーおよびソフトバンク監督時代の卓越した指揮は、お見事としか言いようがありません。そして日本プロ野球界を世界に名高いレベルにまで引き上げてくれたことを感謝致します



Posted by alexey_calvanov at 23:57│Comments(0)TrackBack(0) スポーツ 

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