2008年08月23日

夏休みの4日間をやけくそスケジュールで潰してきましたよ 初日 いざアキバへ 中編

今回アキバに来て、真っ先に訪れなければならないと思ったところがあった
それを語る前に、そうなったきっかけを話さなければならないかと。


今年の6/8の午後、神田明神通りと中央通りを交差する交差点に向かって2tトラックが突っ込み、当時歩行者天国だった中央通りにいた歩行者をはねて数メートル逃走
その後ダガーナイフを持って、はねた人間や彼らの救助者、その付近に居合わせた人々を次々に殺傷するという凶行を起こす。
その後犯人は逃走するものの、数十分後、駆けつけた警官らに逮捕される

写真は、その事件現場近くに掲示されていた事件の目撃者を探している旨の告知看板
丁度目の前の道が、例の2tトラックが通り止った辺りの近くになる(トラックが止まったところは、すぐ隣のUDXビル付近)


事件現場のソフマップのある交差点。
丁度そこを訪れた時、一人の男性が現場にじっと動かないで祈りをささげていたのが印象的でした
この彼は、もしかすると事件の被害者の関係者なのかもしれないと思うのにはそう時間はかかりませんでした。
2ヶ月以上経っていたその日でさえも、彼にとってあの事件現場は『あの時のまま』なんだと感じました。私達が深く理解するにはあまりにも高く険しいものがあるかのように・・・。



犯人の経緯や、この事件が起こった社会的要因、そしてその影響に関しては、色々思うところもありますし、正直ここで語るには荷が重過ぎるくらいに深く暗いものがあるので、詳細は語りませんが、ここにたたずんで思ったのは、何でもないごく普通の街角で、あんな凶行が起こったとはにわかに信じられないということでしょうか。
そんな日常の中に、この非日常的なことであるこの事件が埋もれていくのは、様々な事象で忘れたい人がいたとしても、やるせなさを感じるのはおかしなことなのでしょうか?

現場近くには、いつかは不明ですが、慰霊碑が建てられるかもしれないという動きがあるそうです。
個人的な意見を述べれば、この動きは非常に賛成できることで、私自身何かしら微力ながらも協力したいとさえ思うほど、この事件の衝撃は計り知れないものがあります
今の日本の様々な要因が黒いカオスになって吹き溜まりのように現れたこの事件を、これから起こりうるだろう社会のツケの中で埋もれさせないためにも。そして何でもない日常の中にまたこの深い闇を溶け込ませないためにも・・・


つづく




Posted by alexey_calvanov at 01:30│Comments(4)TrackBack(0) とっくしゅ~で~す | 真面目なモノ

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この記事へのコメント
やすやすさん>歩行者天国は再開のメドが立たないらしいですね。即やりましょうという人と慎重な人との折り合いがつかないそうです。
記念碑建立が決まれば、何かしらの形(もっとも金銭的な面になるかもしれませんが)で係わりたいものです。

皮肉と言えば皮肉ですが、その起こった日の約1ヶ月前にあの場所にいて、しかも死刑執行に関する報道特番を録音したいがために来ていたので、犯人には執行の重みを知ってから刑に服してもらいたいものです。

Posted by アレックス at 2009年06月10日 00:23
こんばんは
あれから1年たちました。
7人が殺害されたあの事件。それ以来、歩行者天国が中止されて久しいですが、いずれホコ天が廃止されることも。
それから、事件現場には記念碑が建立されるようで…
アキバを恐怖のどん底に叩き落としたあの犯人。
裁判の期日は定かではありませんが、間違いなく死刑でしょう。
Posted by やすやす at 2009年06月09日 02:13
PUZ!!さん>彼の姿を見て、この事件の深さを改めて感じずにはいられませんでした。

あの後、殺人予告を立て続いて模倣をするあたりに、日本人自身がいよいよ引き返せないくらい鬱積したものを溜め込んでいるのかなと思えてなりません。
Posted by アレックス at 2008年08月24日 22:23
今でも交差点を通る度に心が痛みます
そして規模の違いこそあれ、この事件以降同じ様な事件が続いているのは必ずしも(当時言われていた)ネット社会や派遣会社のシステムだけが原因で無く、何かこの国自体がおかしくなってるんですかね('A`)
Posted by PUZ!! at 2008年08月24日 08:30

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