
シェリル・ノームとランカ・リーのイラストの真ん中に小さく「ライオン」と手書きっぽく書かれているだけのシンプルなもの。
しかしよく見てみると、シェリルの着ている制服に付いている美星学園高等部航宙科パイロット養成コースの紋章(?)とランカのリボン部分に“LION”と書かれている。
内容は「マクロスF」オープニングで使われているMay'nと中島愛が歌う♪ライオンと同作品エンディングで使われているシェリル・ノーム starring May'nオンリーで歌われている♪ノーザンクロスの2曲と同2曲のオフボーカル(カラオケ)モードが収録。
前者はビートの速いロック。珍しくツインボーカルのロックでもあるかと。
で、聞きどころはそのツインボーカルなわけです。
新旧(と書くと怒られるか(苦笑))の歌姫が互いに意識しながら高みを目指し掛け合いながら歌うというふうで、これでもかこれでもかという感じの熱気帯びたボイスがとてもしびれます。
キャラソンとして聞くと、こういうジャンルの曲はシェリル・ノームの独壇場なわけで、どちらかというとバラードが得意なんじゃないかと思われるランカ・リーにはやや歌いづらい曲かと思うんですけど、一気にスターダムにまで上り詰めてきた気迫というものなんでしょうか、一生懸命付いて来てますね。そして何かしらの気迫も感じます。
対してシェリルも、王者の風格というのを持ち合わせながらも、予想外のランカの健闘に心なしかヒートアップしてるなという雰囲気が、特に終盤のサビ部分で、感じられます。
ただ、こうは歌っているものの、シェリルとランカの間柄というのはよくアイドルの間にあるといわれているギスギスしたものはまったくなく、むしろ仲のよい友人のような関係で、ランカ自身シェリルをとても慕っている間柄でもありまして・・・。
だからこそ、こういう競い合う感じの曲というのは珍しく、ランカ・リーが一人前のアーティストとしてシェリルにタイマンを張れるようになったんだなと感じさせてくれる決定的瞬間をパッケージリンクした曲・・・というと、大げさなんでしょうか?
リアルな部分を見てみると、シェリルとランカの関係をそのまま生き写したかのように、May'nと中島愛さんとの間柄に落ちるわけで・・・。
というのも、アーティストとしての先輩は歌シェリルのMay'n。そしてアーティストとしての階段を上り始め、まるでランカのデビューのような洗礼を浴びている中島さん。さらにこの2人は同い年。見事にリアルの世界とキャラの世界がシンクロしているなと思えてなりません。
後者のほうは、シェリル・ノームの集大成的な仕上がり。
バリバリにノリノリなロックなのに、どこか哀愁漂う寂しい歌。ビートのよさが虚しくなるくらいに歌詞が重くネガティブ。
歌詞の所々に漂う彼女の切ない想いと鬼気迫るくらいに迫力のある歌唱力。
先程も書きましたが、本当に何かが起こってもおかしくないくらいに素晴らしいデキ、シェリル・ノームの集大成と言ってもいいのかもしれないです。
この曲は、先程も触れていますが、エンディング曲でもあるのですが、このエンディング画像も神懸りなデキで、バックで踊るMay'n(と思われる)のシルエット実写シーンが非常にカッコいいです。
あと、この曲をオリコン1位にしようとか、チャート番組で上位に食い込ませようとかで盛り上がっているようですが、そんな小細工なんていりませんよ。
ここ数年のアニソンとしても非常に高レベルな曲ですし、J-POP(ロック)で見てもランクの高い曲だと思います。
とにかく聞け。視聴できるなら聞け。その一言のみです。
あとはジャケットなんてただのカモフラージュです。ファンが探しやすいようにしてるだけです。聞いてよかったら買って下さい。臆せず買って下さい。本当にそれだけです。