2008年07月30日

これぞまさに神業

既にご存知の方も多いでしょうが、アメリカ大リーグ・シアトルマリナーズのイチロー選手が日米通産3000本安打を達成しました。

先日、ロイヤルズの野茂選手が現役を引退しましたが、その野茂選手が切り開いた道を不動のものにし、かつ日本の野球のレベルの高さを世界に知らしめた一つの金字塔だと思います。
ただ惜しむらくと言うべきか、いや単なるいちゃもんと言われかねませんが(苦笑)、この安打数が日米通産のため、参考記録扱いになってしまうこと。それでも様々な環境が違えど、ここまで積み重ねてきたことの偉大さは変わらないと思います。


私自身技術的なことはわかりませんが、見ている限り、彼にストライクゾーンは(通用し)ないというのが第一印象であります。
特に内角ギリギリの球を振り抜いてヒットにしたり、見逃せば明らかな低いボール球(俗に言うクソボール)でさえも、ゴルフのスイングをするが如くに救い上げて、見事なヒットに変えてしまうほどのバットコントロールの持ち主はそういないでしょう。正直彼が打てずにきりきりまいしているシーンは一生見ないと思います(唯一それをできる可能性があるのは、予測不能なナックルボールを投げられる現在レッドソックスにいるウェイクフィールド選手くらいか)。

しかもイチロー選手はバッティング『だけ』が素晴らしいというふうではなく、守備も走塁技術も素晴らしい点も挙げられるでしょう。
強肩の代名詞になった「レーザービーム」とまで言わしめたスローイング。ボテボテのゴロでもほぼ確実に内野安打にしてしまう走塁の速さ。そして、相手投手のクセを完璧に見抜いて盗塁をしてしまうテクニックの高さなど取り上げればきりがないでしょう。

しかし、何よりイチロー選手が素晴らしいと思うのは、アメリカに行ってからケガの類が全くないほど体調管理が行き届いている点(日本では幾度となくケガに泣かされている)。
ただ丈夫なのではなく、色々なボディケアを施しているとしか思えませんこの技術は正直誰もが参考にすべきことではないのでしょうか?野球選手だけでなく、全てのスポーツ選手や私達のような人間でさえも。


さてそのイチロー選手、あと84本打てば日本記録の張本勲さんに追いつけます。まずはその目標(その途中で8年連続のシーズン200本安打も達成をするのだが)に向かって疾走してほしいです。
その後に、大リーグ通産2000本安打・日米通産4000本安打をゆっくりと、しかし確実に狙いを定めてほしいと思います。
イチロー選手ほどのテクニックがあれば、ケガさえしなければ必ず達成できると思います。


ちなみに、私が初めてイチロー選手を見たのが、まだ鈴木一朗と名乗っていた1992年のフレッシュオールスター(いわゆる2軍選手のオールスター戦)
東京ドームで行われた試合で、確かテレビ東京系でやっていたものだったんですが、その時に代打で出てきて逆転ホームランを放ち、MVPをもらったシーンを強烈に覚えています。
あの時は、すごい選手だいるもんだなぁレベルだったんですけど、まさか日米の野球観を変えるほどの大人物になるなんて夢にも思っていませんでしたよ・・・

これを見出した故人である仰木さんもかくもまた偉大なりと言いたいです。きっと天国でこの偉業を喜んでいるでしょう。



Posted by alexey_calvanov at 23:45│Comments(0)TrackBack(0) スポーツ 

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