ここからは携帯ゲーム機編ですが、今月はいつも以上に据え置き機よりもヒートアップしそうな展開に。
それもそのはず、DSではドラクエが、PSPではその対抗からか、新色本体が出ることになりました。
詳細は各ハード内での紹介の時に回しまして、早速始めていきましょう。
で、まずは国民的RPGであるドラクエが発売するDSから。
とにかく、今月は「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」しかないかと。
先述したとおり、国民的RPGの第5弾。通称天空シリーズの第2弾にあたり、歴史軸的にはⅣの後の話(朽ち果てた天空への塔が出てくるため)とされる。
1992年にスーパーファミコンで発売の後、2004年にPS2で初リメイク(2年後にベスト版で再販)される。今回の作品はリメイクされたPS2版(主な追加要素として「すごろく場」・「カジノ」・「名産品システム」)をベースに話が進んでいく。
シリーズとしては壮大な親子3代にわたる大河ドラマ的作品。
ハードがスーパーファミコンに初めて移行した作品ゆえに、斬新なシステムが搭載され、いくつかは後のシリーズの基礎やスピンオフ作品に生かされることになっていく。
例えば、結婚によってその後のシナリオが若干変わる点や、モンスターを仲間にするシステムなどがそれにあたる。
なお、蛇足だが、この中であげた世代を超えた壮大なシナリオや結婚システムは、この作品よりも前(1990年メガドライブで出ていた「時の継承者 ファンタシースターⅢ」)に実存していることは、特にスーパーファミコンユーザーを含むライトユーザーの間ではあまり知られていない。
今作品のリメイクが再度行われることで、一部新しいシナリオが書き加えられ、また同Ⅷで出てきたモンスターや新キャラクターも登場。特に新キャラクターは主人公の子供時代にも登場するため、第三の結婚相手候補とも噂されている。
さらにDSのタッチパネルを利用した新ミニゲームやⅣでも好評だったWi-Fiを介した通信システム(すれちがい通信)も登場する。
リメイクのリメイクとはいえ、前作にあたるⅣがミリオンヒットになったのは言わずもがな。DS本体が現状2000万台売れていると言われているだけに、さらなる普及と販売台数が見込まれる。
じゃあ、ドラクエの対抗馬は何かと言われると、これなのか?
そう「どきどき魔女神判!2(DUO)」(笑)。
前作が発売前から大きな話題になり、こんな作品がDSで出せるのかという消極論から、いやこれこそDSにふさわしい作品だという積極論までゲーマー世論を二分した作品でもある。
前作で魔女探しを付き合わされた主人公が、今度は転校のオマケ付で再び悪魔探しを本物の悪魔(今は天使側に『改宗』)から依頼されるハメになるという話。
前作は作りこみの甘さが気になっただけに、今作は更なるブラッシュアップが図られると思われる。
それ繋がりというのか、まぁそれ系に宛てたとされる作品がこちら。くしくも内容は英語学習ソフト。いわゆるエデュケーションもの。
それが「もえたんDS」と「もえスタ ~萌える東大英語塾~」。
前者はご存知萌え要素たっぷりの英語学習作品の草分け。アニメなどのマルチメディア展開もされ、非常に有名になったかと。
内容はアニメ版に沿ったもの(スピンオフ風)になっているようだ(おはなしモードの場合)。
まぁ、作品そのものは完成度か高いだけに、あとはDSの操作性が上手く生かせれるかだけだと。
後者はその「もえたん」に真っ向タイマンを張った作品。
英語に関しては全くダメな主人公が、あることがきっかけに東大合格を目指すことに。
システム的には4人の天使たちと一緒に勉強をしていきながら、幼馴染みとの仲を深めるギャルゲー的要素もありというふう。その仲を深める要素としてNBS(なぜだか勉強しちゃう)システムがあり、大学入試センターお墨付きなくらいの実に硬派な作りになっている(初心者向けのモードもあり)。
キャスト陣が意外に豪勢(本社所在地の関係か、愛知県出身の声優が多いのは気のせいか?)。しかもこの作品をプレイするプレイヤーの中から、本当に東大を目指している人に奨励金を出そうというプロジェクトも行われている。
・・・意外に「もえたん」とは違ったアプローチがなされていて、台風の目になりそう。
その他、ホラー・アクションと多彩なジャンルが揃うDSの作品を一挙紹介。
その1:「ナナシノゲエム」
プレイすると1週間以内に変死してしまうという呪われたゲームの謎を解くというホラー作品。DSを縦にして持ってプレイするいわゆる文庫本スタイルで基本は進めていくのだが、主題になる呪われたゲームを解く時は通常のプレイスタイルに戻して進めていく。
3Dサラウンドなど、怖さを徹底的に追求したばかりでなく、オカルト世界に最も遠いと思われるゲーム(コンピューター)がいかに絡むのかが楽しみなところ。
ちなみに、神奈川にある富士急ハイランドとのコラボ企画も期間限定で登場するとのこと。
その2:「トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説」
こちらはホラーゲームとしては非常に有名な作品。横スクロールのアクションゲームというホラーゲームでは異色のシステムになっている。
映画監督で脚本家の福谷修さんが手掛けた都市伝説がテーマのシナリオから展開されていく、シリーズ史上最も怖い作品と銘打った作品。
この作品も「ナナシノゲエム」と同じく、携帯電話(コンピューター)というオカルトには最も遠い主題と3D音響にこだわった展開になっている。
その3:「リズム天国ゴールド」
任天堂が手掛けたリズムアクション。
実は続編作品になり、初めて出たのがGBA最末期(任天堂としてはラストの作品)だったため、知る人ぞ知る作品になっている。なお、後にはアーケード展開もしている(製作はセガ)が、話題性はあまりなく、一部の好事家が楽しんだ作品というレベルだったらしい。
さらに、これまた知っている人が少ないのだが、つんく♂さんの企画原案作品でもある。
タッチパネルで画面を弾いたり叩いたりするものになるらしい。
その4:「伝説のスタフィー たいけつダイール海賊団」
ボタン2つと十字キーだけでプレイできるアクションゲーム。GBAからの人気シリーズで、カービィシリーズよりも対象年齢が低い作品とされている。
カービィと違うのは、仲間の手助けが出来るところだろうか。
いわゆるかぶりものを被って、様々な能力を身につける仕組みになっている。
Wi-Fiを介して妹のピタピーと一緒に協力(2人同時)プレイも可能になる。
次回はPSP編です。