ドコモの新機種紹介、今回から70Xシリーズの紹介です。
今まで中々他のシリーズとの差別化が図りにくかったこのシリーズ。今回は3つのポイントで差別化が図られています。
1つ目は薄さ・コンパクトさ。
906シリーズが平均して厚さ18mmくらいなのに対して、同じく16mm程と2mm程薄くなっている。大きさも906シリーズに比べると一回りコンパクトになったものもちらほら見られる。
二つ目は多彩なモデル。
906シリーズの場合、折りたたみがベースになっており、そこに回転2軸・サイクロイド・ヨコモーションという派生形だったのに対し、706シリーズに関しては、折りたたみはもちろん、ストレート・スライドといったモデルも搭載している。特にスライドは先日撤退した三菱の十八番モデルだっただけに、この先ドコモで定期的に登場するかどうかが不安だったものの、今回シャープが投入している。
三つ目はシリーズ内のほぼ半数を占めるほどの企画端末の多さ。
906シリーズではonefone(N906iL)・N906iμ・SH906iTVの3機種のみだったが、706シリーズではおなじみのμシリーズ(P706iμ)の他に、新シリーズで、らくらくホンよりもワンランク上の使いやすさを追求したieシリーズが4機種(N706ie・P706ie・SH706ie・L706ie)に、これまた新シリーズで身体を気遣うウェルネスケータイ(SH706iw)1機種の計6機種が登場する。
では新機種紹介。まずはN/Pの機種から。
9:N706i
インテリアや雑貨などを手がけるカジュアルブランド「Francfranc」(フランクフランク)とのコラボレーションモデル。外観やカラーバリエーションばかりでなく、内蔵コンテンツも同ブランドが手掛けるデザインケータイになる。
3インチQVGA液晶と7×17個のマイシグナル(ドット絵)を搭載している。
ちなみに、特別色として「Francfranc」スペシャルパッケージのピンクが限定販売される。
個人的感想
デザイン家電ブランドamadanaとのコラボだったN705iに続いて2機種目となるデザインケータイ。佐藤可士和氏とのコラボ端末も含めれば4機種目になる。
今回はどちらかというと、その佐藤可士和氏が企画したN702iD/N703iDの時の頃に揺り戻されたかのように、女性を意識したモデルになっている。
実に平凡なモデルでこれといった特徴はないが、シックなカラーリングと薄くておしゃれなデザインは目を引くものがある。
限定色のピンクは、いわゆるショッキングピンクのような派手さも嫌らしさもない落ち着いた色。春の頃に出ていれば桜をイメージできるような素晴らしい色なだけに、この時期に投入は惜しまれるものがある。
なお、このピンク購入者にのみ、トラベルポーチ・アロマキャンドル・アイマスク・ポストカードがセットになったトラベルキットが、専用箱に入った機種と一緒に付いてくる。
10:N706ie
ドコモの新シリーズであるieシリーズを冠した一歩進んだ使いやすさを重視したモデル。
3インチのQVGA液晶に全階層で対応可能な拡大もじ機能が搭載。サブディスプレイも大型化されており、字が大きく表示可能。聞き取りやすさが向上するハイパークリアボイス、3軸センサーで歩数を測る歩数計機能、ワンセグ、さらにパナソニックの機種以外では初めてワンプッシュオープン機能(ワンタッチオープン機構)も搭載している。
個人的感想
らくらくホンで慣れた人でもまだ操作方法や字の大きさ等で不安・不満を持っていた層を吸収するために作られたと思われるieシリーズの目玉モデルの一つ。
特に光るのは、パナソニック以外では初搭載のワンプッシュオープン機能。急いでいると開けるのに手間取る人が多い中、ボタンひとつですぐに開けられるのはやはり気持ちがいいし、スマートに感じられるし、何より便利。
また、対象年齢層を狙った作りとして歩数計機能が挙げられる。いつでもケータイを使ってほしいという狙いがあるものと思われる。文字の拡大も当たり前のようにでき、さらにワンセグも見える。
意外にもサブディスプレイも大きく、電話やメールが来たことを見逃さないようになっているし、時刻表示も大きい表示になっている。
最後に挙げたいのはスタミナバッテリー。これが搭載されているので、長時間の電話・ワンセグの利用も苦にならない。
カメラ機能はらくらくホンプレミアムのほうが上だが、同機種には抵抗感がある方にもオススメしたい。
11:P706iμ
薄さにこだわるμシリーズの最新モデル。このシリーズかつ今回の夏モデルの中でも最薄の9.8mm。
新たにモバイルPEAKSプロフェッサー機能入りのワンセグ機能が搭載されている。
個人的感想
最大の変更点として、サブディスプレイはなくなったものの、表面上の凹凸がなくなり非常にフラットな形になった。さらにワンセグが追加され、ただの薄いだけのモデルというイメージは払拭されている。
またメタリックなボディはより艶やかになっており、持っていて非常におしゃれ。
12:P706ie
ドコモの新シリーズであるieシリーズを冠した一歩進んだ使いやすさを重視したモデル。
ワンプッシュオープン・全階層拡大もじや、聞き取りにくい場所で相手の声をゆっくりにして聞きやすくする「ゆったりトーク」、同じく相手の声音を調整してくれる「しっかりトーク」といった使いやすい機能ばかりでなく、動画フレーム補完機能やモバイルPEAKSプロフェッサー機能が付いたワンセグが搭載されている。
個人的感想
らくらくホンで慣れた人でもまだ操作方法や字の大きさ等で不安・不満を持っていた層を吸収するために作られたと思われるieシリーズの目玉モデルの一つ。
N706ieと同様、使いやすさにかなりこだわった機種。
聞き取りやすさの面ではNECの機種よりもワンランク上に設定されており、キーの視認性も格段に高い。
いわゆる遊びの部分はワンセグだけになっているものの、非常に手堅い機種になっている。この機種もオススメ。
次回は、このシリーズだけでも3機種投入しているシャープの新機種紹介。