本来auと同日発表だったので、ドコモの後にでもと思ってたんですが、これまた急遽前倒しで行うことにしました。
というのも、昨今の報道があったように、iPhone(アイフォーン。アイホンやアイフォンにならないのは、名古屋に本社を置くインターホンメーカーのアイホンと混同しないため)がソフトバンクモバイルで発売、そしてソフトバンクモバイルでの販売詳細は決まっていないものの、7/11に日本を含む世界22ヶ国で発売することを発表したからです。
価格は8GBが199ドル(日本円で約21,000円)、16GBが299ドル(同約31,500円)になり、日本でもその価格が準拠されるということらしいです(ただあくまでもソフトバンクモバイルの発表次第で変わる可能性あり)。
この発表を聞くまでは、正直日本では売れるかどうかに疑問符が付いてました。
というのも、まず第一にドコモから出ているプラダフォンやSH906iを代表されるようなタッチパネル式のケータイが、程度の差こそあれ、ある程度浸透していた点。
そして既に日本では着うたフルが普及し、一部のキャリアでは取り放題の着うたフルも浸透していることに加え、さらに、やや敷居が高いものの、PC経由でCD音源をケータイにダウンロードできるといったことが普及していることも相まって、iPhoneの訴求したいポイントは既に押さえられていると思っていたからです。また、価格もiPod・iTouchの価格から鑑み高くなると思っていました。
そのため、どれだけアップル(iPhone)というネームバリューで売れるかに懸かっていて、日本人はネームバリューに弱いことから考えると、狙うならそこではないかという感じで〆ようと思ってました。
ところが、アップルの予想外の価格設定に、もしかすると日本でも売れていくのではないかという危機感を抱いています。
既に快適な操作性は一部のマニアには浸透していますし、iTouchを使い慣れている層には、価格設定が安くなったことで購入動機に繋がる可能性も秘めています。
これだけ安くなっただけに、ソフトバンクモバイルには2000万契約への大きな援軍ができたように感じますし、成約が取れなかったとされるドコモにとっては大きな痛手になるかもしれません。
それでもウィークポイントとして残ったのが、ソフトバンクモバイルの契約が利用できない可能性が残された点。すなわちYahoo!ケータイではなく、ノキア的な機種の扱いを受けるのではないかということです。
これにより、複雑な契約体制になって嫌気のさしたユーザーがどれだけ出るか・・・というところが、この機種の売れ行きの良し悪しのポイントになるでしょうか?
それらの障壁をはねのけてセカンドホンの立場を得られるのか?単なるマニア受けのケータイで終わるのか?その結果は今後(特にソフトバンクグループ)の動き次第でしょう。
ちなみに、これだけ安く売れるのはソフトバンクグループの支援が得られたからと邪推したのは私だけなんでしょうか(ニヤニヤ)?
さて、iPhoneに関しては、先述したとおり今後の動向次第になるので後回し。ここからは夏モデルについて。
今回は夏と女性の利用を強調した形になっている。
まずカラーリングが女性層を意識してかポップで落ち着いたもの、もしくは逆に派手でビビッドなものが目立つ。また夏の暑さを意識してか、涼しげな(つまり寒色系の)色使いのものも登場している。ネーミングも夏を想像させるものがちらほらと見える。
次いで気になるのは、NECが1年半ぶりに新機種を投入した点。
個人的には、機能は大したことはないから値崩れしやすい、国内メーカーなのに非常に壊れやすい(一時のシャープや(海外機種になるが)ソニーエリクソン以上。貸し出していたものさえ壊れるというお粗末さ)、あまつさえ操作性が独特すぎるわでして・・・。
そんな最も売れないメーカーがなぜ今さらとさえ思ってしまったわけですが、元々3G開発ではドコモで十分鍛えられているわけで、そこでのノウハウが生かせれれば十分挽回は可能だとも思っています。
今回の再参入は恐らくNECにとってのラストチャンスだと思っています。ここでいい機種が投入できなければ(つまり売れ行きが芳しくなければ)、二度とソフトバンクモバイルでは発売しないことになると思います。そのくらいの不退転の決意をしてくれないと、これだけのマイナスイメージをしょったままのスタートなだけに、安心できません。
最後に新機能。
まずはドコモの2in1に相当するダブルナンバーの投入。
B回線にあたる部分は税込840円、パケット定額を組み合わせるとホワイト学割並(最大税込4410円)とオトクになるだけでなく、独自のメールアドレスが取得できかつその端末から送受信可能になるとのこと(ドコモでは不可のためWebメールでのやり取りになる)。
もう一つは同じく着もじに相当する着デコ。
発信先の着信通知画面にテキストメッセージが送れるだけでなく、音声データや画像・動画が送れるようになるとのこと(ドコモでは音声データ・画像・動画のやり取りは不可)。
ただどちらも対象は923SHの1機種のみなので注意したい。
ちなみに、今回発表された機種は全て国内メーカーモデルのみ。ノキア・サムスン電子といった海外メーカーが出てきていないのが気になるところ。
次回からいよいよ機種紹介。最初はソフトバンクモバイルのほとんどの人が持っているといえるメジャーかつドミナントメーカーのシャープの機種紹介です。