2008年05月21日

電撃的な辞任

今日、スカイマークスタジアム(神戸総合運動公園野球場。旧称グリーンスタジアム神戸)で行われたオリックス×阪神戦の試合後、オリックスのコリンズ監督が突如辞任会見を行い、今シーズンの終了を待たずに、シーズン開始から約2ヶ月で辞任することになりました。


コリンズ監督は、合併騒動前後から低迷が続いていたオリックスを上位チームに押し上げるべく、ある意味鳴り物入りで就任した経緯があり、アメリカで培ってきたメジャーのノウハウと機動力野球を日本で発揮しようとしたものの、それがことごとく裏目に出て、去年は最下位
今年に関しては、若手の積極利用とローズ・ラロッカ両選手に西武から移籍したカブレラ選手を加えた重量級クリーンナップ(ビッグ・ボーイズ)の二段構成で総合力の向上と日本野球への順応を図ろうとしたものの、歯車がかみ合わないだけでなく、ビッグ・ボーイズの一翼を担っていたラロッカ選手の絶不調で再び最下位をさまよう結果に。交流戦直前あたりでロッテをかわし現状5位ではあったものの、コリンズ監督自身の闘争心が費えたことを理由に今回の辞任に至ったわけです。


コリンズ監督の陣劇を見るにつけ、チーム事情の悪さというのもあるかもしれませんが、外国人監督の難しさというのを改めて考えさせられることになりました
コミュニケーションという部分ももちろんですが、日本野球とアメリカの野球の違いとそれに対する適応力という点でです。
現にチームの浮上を目的として就任した外国人監督のうち、私の知ってる限り、成功した監督というのはロッテのバレンタイン監督と日本ハムのヒルマン元監督(現アメリカ大リーグ・ロイヤルズ監督)くらいじゃないのかと。
よく似た状況下に置かれている広島のブラウン監督も、チームの雰囲気を変えられたとは思いますが、成績が伴わない状態ですし・・・。


後任に就く大石ヘッドコーチの考え方にもよるのですが、この辞任劇でオリックスのチーム方針ががらりと変わってくる可能性もあります。
大石コーチには、今シーズンの間はあまりチーム方針をいじくらずに、いたずらにチームを混乱に導くような采配はしないようにすることを望むばかりです。まずやるべきことはチームの建て直しとラロッカ選手の不調を埋められる軸になるバッター探しから初めたほうがいいのかもしれません。



Posted by alexey_calvanov at 23:45│Comments(0)TrackBack(0) スポーツ 

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