春の新アニメ、今回は国民的マンガの一つで長期連載作品(今年でシリーズ開始40年)でもある劇画「ゴルゴ13」です。
過去に2度のアニメ化(1983年に劇場版、1998年にOVA)がなされていますが、今回は初めてのシリーズ化。原作のイメージがかなりできあがっているだけに、原作に忠実に行くのか、オリジナリティを作者との折り合いを付けていきながら突き進めるのかが気になるところです。
また今回、ゴルゴ役を舘ひろしさんが務めるということで話題になりました。
あらすじはこれといってないので、ゴルゴ13のプロフィールを簡単に。
・生年月日・年齢・出身地・住所は全て不詳。
・世間ではゴルゴ13と呼ばれているが、自らはデューク東郷と呼んでいる。
・東洋系とされているが、詳細は不明。日本人説・日系人説・混血説(日露・日ユダヤ・日独など)が挙げられている。
・身長182cm・体重82kg(どちらも推定)。黒の瞳・黒毛の直毛で五分刈りに近い刈り上げ。
・銃火器以外にも和弓・吹き矢なども扱うこともでき、格闘技もマスターしているエキスパート。なお、狙撃テクは超A級で狙撃率ほぼ100%。
・語学堪能で様々な知識に造詣がある(下手な素人よりも詳しい節がある)。
・性的なテクニックに長けている。
・自らの背後に立つのを嫌がる、握手をされるのを嫌うという有名な癖以外にも数多くの彼なりのルールがあり、それを自ら律している。
などなど。
仕事(依頼)に関しては、
・依頼者がキャンセルしない限り全て完遂させるという徹底ぶりで、依頼料は前払い。
・自らを裏切るような行為・自らを陥れる行為・裏切り者は必ず追い詰める。
などなど。
実際見て、今回は原作を忠実に再現したものなんだなと思われる(単行本7巻の30話からか)。
一部のシーン(一番規制の厳しいセックスシーンが特にそう)はカットもしくは変更されているものの、ゴルゴの紹介作品としてはよくわかる。ゴルゴがいかなる人物で、どういう経緯を持つ者なのかが非常に丁寧に描かれている。
作画が劇画というよりベタ絵風になってはいるのが気になるところであるが、一番気になると思われた舘さんの演技力はイメージどおりに演出されていると思う。
恐らく半年の放送になるのかもしれないが、息切れしないで原作のイメージを貫いてもらいたい。