春の新アニメ、6本目は電撃文庫のハードカバー製本小説が原作の「図書館戦争」です。
タイトルからもわかるように、その奇抜かつ重厚な内容から、既存のライトノベルとは一線を画しており、一般文芸雑誌でも取り上げられたとのことです。
後に「内乱」・「危機」・「革命」と計4作品のシリーズ化、今年4月には外伝的な作品が発表されています(本編は既に終了)。
近年では、女性向けには白泉社のマンガ雑誌LaLaにて、男性向けにはメディアワークスから月刊コミック電撃大王で連載されているほどの人気作品。
また、今回のアニメ化では、フジテレビの通称ノイタミナ枠での放送と話題性に事欠かない作品になりました。
ノイタミナ枠自体も、ほとんどが女性層を中心に狙った制作展開をしており、それゆえか原作も女性向け作品が多いので、どちらかと言うと(女性誌での連載があるとはいえ)異色。またノイタミナ枠では初めての小説原作のアニメ化ということもあってかなり注目されています。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表示)。
メディア良化法によって、週刊誌のゴシップ記事はもちろん、インターネットのサイトから果ては児童書・絵本に至るまでのあらゆる文章化されたものが、良化法によって作られた「メディア良化委員会」とその配下にある実行部隊「良化特務機関」によって、超法規的かつ強権的に、時に武力行使も辞さない構えで弾圧していった。
しかし、同時に図書館法(図書館の自由法)という法律が成立、同時に図書館が良化委員会に対抗できる唯一の機関になった。
しかし、度重なる特務機関の強権的行動に、遂に図書館も独自の防衛組織「図書隊」が結成。今日まで図書館の自由と検閲の根絶のために戦っている。
そして2019(正化31)年、かつて書籍を検閲から守ってくれた図書隊所属の恩人を探すために入隊した一人の女性が図書隊の特殊部隊(ライブラリータスクフォース)に配属される。
というふう。
感想としては、イメージと違って、思いっきりおバカな作品だなぁ(笑)。
もっとハードでダークな展開になるんじゃないかと思ったんですが、実際はかなりの逆方向に突っ走ってまして・・・。
いや、実際にはそういう展開になっていくんだろうとは思いますが、1回目の話見る限りでは、思いっきり肩透かしを食らいましたよ。
とてつもなくライトでコメディあふれる作品に仕上がっています。
郁のおバカテイストと篤の某マンガの美食倶楽部の長みたいな感じがすごくアンビバレントながらもわかりやすいです。
あとは、作画はProduction I.G.ゆえか、非常に丁寧。
作画の線は太いものの、これがコメディタッチの作品に非常にマッチしています。シリアスな展開になってくれば自重されるんでしょうけど、太いから雑だとか見づらいということもなく、よくできています。
すこぶる先の読めそうな展開ではあるんですが(爆)、個人的にはもっと翻弄されてやろうかとか大きく構えて見てやります(核爆)。