春の新アニメ、2回目はマクロスシリーズ最新作にあたる「マクロスF(フロンティア)」です。
マクロスシリーズは今まで5作品(マクロス・Ⅱ・プラス・7・ゼロ)と少ないのですが、プラスα(劇場版・サイドストーリー・オリジナルマンガ・オリジナル小説など)の部分も加味すると、今年で四半世紀になるというロングシリーズだったりします。
それを記念してか、今作のヒロインの一人がオーディションで選ばれており、当時現役女子高生だった中島愛さんが合格し、デビュー作になっているということもありました。
ちなみに、海外での人気はすごく、特に通称板野サーカスとまで言われている華麗な飛行シーンとミサイル発射シーンは国内外のファンの間では語り草にもなっているらしい。
あらすじはこう(以下PCではイタリック体で表示)。
かつて巨大異星人ゼントラーディとの戦争で絶滅寸前の危機を乗り越えてから何年か経った後、人類は和解したゼントラーディと共に巨大移民船団を構成し、故郷の地球を離れ、定住可能な惑星を探す旅に出た。
その中でも、植民に成功した船団もあれば、謎の生命体に襲われ存亡の危機に立たされた船団もあった。
西暦2059年、1000万人が居住する巨大移民船団のひとつであるマクロス・フロンティアでは、近隣船団に住むアイドルのシェリム・ノームを迎え、大規模なコンサートを開こうとしていた。
美星学園高校航空科のアクロバット隊に所属している早乙女アルトは、偶然にも憧れのシェリムのコンサート会場へ向かう途中で道に迷った少女ランカ・リーに出会う。
そんな頃、はるか彼方から謎の生命体がマクロス・フロンティアを急襲。防衛線を軽々と越え、遂に居住域にまで侵入する。
混乱する会場の中を何もしないまま去っていくシェリムの態度に早乙女は憤りを隠せない。
そして、謎の生命体の暴挙は止まるところを知らず、遂には民間軍事組織のパイロットの一人を惨殺するシーンを早乙女は目の当たりにしてしまう。そして、あの時助けた彼女(ランカ)が襲われているのを見て、彼女を救うために、まだ動く機体(バルキリー)に乗り込み、謎の生命体に攻撃を仕掛ける。
というふう。
見た感想は、やっぱり絵のクオリティがいい。きれいの一言。
地デジで見るとかなり違うのではないかと思う。ワンセグで見てもきれいさがよくわかるので、地デジが見える人はぜひ見て欲しい。
まだ肝心の戦闘シーンが本気を出していないので、まだ満足いくところではないのが残念なところ。コンピュータグラフィックス(CG)を使っているのだけれども、そのCGが違和感なく放り込まれていて、かつきれいに処理されているので期待度大。
あと音楽は菅野よう子さんのファンなら一聴の価値があるかもしれない。特に挿入歌が素晴らしい。さすが歌を重要視しているマクロスシリーズだけある。
あとは、中島さんの演技がダイコンっぽいと言われていますが、まぁ最初のマクロスの飯島真理さんも初めはああいう感じでしたから。
あ、ラジオの彼女は素晴らしいトークしてますし、エンディングは無茶苦茶いいですよ。
総じて、マクロスシリーズ25周年を飾る集大成としての位置付けの作品のため、過去作を知っている人は思わずニヤリとできたり納得したりするシーンも多く、見所は多い。
例えば、ヒロインの一人のランカ・リーは、設定上リン・ミンメイを意識している作り(実は兄がいるのだが、妹に甘いのも、ミンメイのいとこの関係になるリン・カイフンを意識しているものと思われる)。
逆にシェリム・ノームはシンガーシーン(特にかなりのカリスマっぷり)は「マクロスプラス」のシャロン・アップルにオーバーラップする。
まぁ、あの傍若無人かつわがままっぷりは、妙に初期のリン・ミンメイに似てるのはご愛嬌(笑)。
このシリーズのファンゆえに、この作品に対する評価の甘さもあるかもしれないが、結構面白くて先が気になってきている。
今までのシリーズと違い、ヒロインの両方ともが民間人なので、どう結末が描かれるのかも楽しみ(今までのシリーズは、例外もあるが、民間人と軍人のヒロイン(7はヒーロー)構成だった)。
ちなみに、第1話のAパートからBパートに移る際の娘娘(ニャンニャン)のCMはネ申(爆)。