さて、改編期が始まってしばらく経つとやるのが、新アニメ紹介。
今年の春もいくつか始まりましたが、総じて小粒なのと、いわゆる少女マンガ系/BL系の原作が目立つ気がするのは気のせいなのだろうかという思いを引きずりつつ行っていこうかと。
1回目は、電撃文庫原作の作品、DSにもDS電撃文庫シリーズで発売している作品でもある「アリソンとリリア」です。
このアニメは、「アリソン」と「リリアとトレイズ」という小説をベースにしており、舞台は共通。ここでは敢えて深く触れませんが、「リリアとトレイズ」は「アリソン」の十数年後を描いたものになってます。
ちなみに、この作品は「衛星アニメ劇場」の枠内の放送にあたり、後半枠の作品になります。以前は土曜朝にやっており、近年では、「プラテネス」や「ふたつのスピカ」、そして今月(4月)から教育テレビで再放送が行われている「精霊の守人」などといった玄人ウケする名作が揃っている稀有な枠だったりします。
では、あらすじを紹介(以下PCではイタリック体で表示)。
巨大な大陸が一つだけある世界。
その大陸は中央に流れる川を挟んで2つの国、川から東側は通称ロクシェと呼ばれるロクシアーヌク連邦、川から西側は通称スー・ベー・イルと呼ばれているベゼル・イルトア連合王国、に分かれていた。
この2つの国は互いに長い間交戦状態にあった。その絶え間ない争いもつい最近やっと停戦に至り、平和が訪れていた。
ある日、上級学校の特待生の少年ヴィルは、下級生に講義を行うことになったが、その時に一機の飛行機が下りてくる。
それに乗っていたのは、ロクシェ空軍のテストパイロット、昔孤児院で一緒にいた幼馴染みの少女アリソンで、夏季休暇を利用してヴィルのもとにやってきたのだ。
2人で遠出をすることになった道すがら、散歩中の通称「ホラ吹きじいさん」を送ることになる。
彼の家でお茶をごちそうになっていた時、そのじいさんから『2国間の争いを終わらせることのできるくらい価値のある宝』の話を聞かされる。しかし、その話が終わるや否や、役場の人間と名乗る男が彼を誘拐してしまう。
謎の男の後を追う2人。だが、この出来事がきっかけで、この2人は2国間を舞台に起こる様々な出来事に巻き込まれることなど知る由(よし)もない・・・。
というふう。
さて、見た感想なんですが、どうしても「精霊の守人」のクオリティの高さが頭の中に焼きついてしまっているだけに、この作品自身もクオリティが高いのは間違いないんですが、やっぱりどこかランクが低く見えてしまう。
でも、作品そのものは決してつまらないわけではなく、序盤なのにかなりスピーディーであるものの、キャラや展開にメリハリがあってわかりやすい。
しかし、何でこういう作品が夜の衛星枠なのか全くもってわからない。
丁度民放の土曜の夕方6時アニメ(いわゆる土6)が日曜夕方5時(いわゆる日5)に移動したことを考えれば、その中で展開してもいいくらいの作品。
「精霊の守人」のように、地上波での再放送を激しく希望(今のところ)。
ちなみに、気に入らないところは大きく2つ。
・絵がベタ塗りっぽくなっていて、安っぽい。
・5.1chサラウンドになっていない(飛行機絡みのシーンで絶対臨場感出るのになぁ)。
まぁでも、こんなのは知ったかぶりマニアの戯れ言レベルなので(爆)。