今日のニュースの中で、2つに分かれていた次世代規格に事実上の決着がついたことを取り上げていました。
現在、次世代規格はBru-ray(ブルーレイ)とHD DVDの2つの規格が並立してあり、互いに互換性のないことから、買い控えの遠因になっていたといわれていました。
で、この2つの規格は何なのかというと、どちらも次世代映像規格であるハイデフィニション(よくHDやハイデフと言われるアレ)、すなわちハイビジョンの録画に非常に適している規格で、今年行われる北京オリンピックが決着への試金石だとも言われていました。
その2つに規格であるBru-ray・HD DVDは、前者が全く新規で起こしたものに対して、後者は以前からあるDVDをベースにして作られた規格になっています。
そのため、Bru-rayは再生および録画機器を製作するにしても非常にコストがかかるのに対して、HD DVDは、先述のとおり、DVDをベースにしているため、それらを製作するのも非常に安価でできることから、低所得者層や発展途上国で普及が見込めるといわれていた時期があり、また安価な面を見込んでか、マイクロソフトとインテルが参入した経緯もあります(ただ、コスト面ではどちらも実際にあまり変わらないという意見もあります)。
この2つの規格、Bru-rayはソニー・松下の企画に対し、HD DVDは東芝・NECの企画で進められていたんですが、今日その企画に携わった東芝が、全てのHD DVD事業より撤退するのではないかという話題が挙がってきました。
実は決着は既についていたということを述べる人もいたくらいでした。
というのも、Bru-rayを推すソニー陣営は、ハリウッド映画の囲い込みを行いたいがために、著作権に関してかなり厳しくマークしていたので、ほとんどの会社がソニーサイドに理解を示し、HD DVDで供給していた会社でさえも、双方で出す状況にせざるを得ないほどにまでなりました。
技術的な面でも、Bru-rayのほうが録画できる容量が多かった点もあり、それに追いつこうとHD DVDがもがけばもがくほど、コストが高く付くということになったわけです。
これで、ソニーはかつて苦汁を飲まされたβ(ベータ)時代の鬱積が晴らせたことでしょう。その頃のノウハウも生きたのかもしれません。
しかし、これと同じ規格を積んだPS3は有利になったのかというとそうとも言い切れないです。
あくまで映像規格として有利になっただけで、ゲームソフトではBru-rayで出したソフトが実はDVDでもプログラミングを放り込めることから、まだまだ技術が向上すれば、DVDでもイケるんじゃんという痴態を晒してしまったわけで・・・。
将来的にはゲーム機のソフトもBru-rayになっていくんでしょうけど、その時にはソニーのゲーム機が有利なのかは疑わしいなと思ってます。