春の新機種、続いてはauの紹介です。
今回出た新機種は全てWINで発売され、春の定番だったガク割対象モデル(いわゆる1Xモデル)が発売されないという事態に。このことから、学生の中でもWIN化が進んでいると思われ、WINを対象にしたガク割サービスを視野に入れたほうがいいのではないのかと思います。
そして一部機種には新プラットフォームになるKCP+・Bluetoothが搭載され、さらにそのBluetoothもワイヤレスで音楽が再生できる機能が追加されています。
また動画クリップなど長時間の映像が高画質再生できる機能、カメラで画像を撮って検索をできるサービスが追加されました。
しかし、今回のモデルの最大のウリは、GPS機能を連動させてランニングやウォーキングコースやカロリーを確認できるアプリ「au Smart Sports 『Run&Walk』」を一部機種で内蔵(他の新機種ではダウンロード対応)。ケータイを利用して、手軽にエクササイズできるようになり、より身近さを感じさせるようになりました。
ただ、今回は斬新さという点では、かつて程の勢いが感じられず、機種の豊富さも、冬の新機種を足せばそれなりになるのかもしれませんが、ドコモやソフトバンクのそれと比べても少なくなったと感じられます。
一番変わったのはデザイン性で、豊富なカラーがあるわけでもなし、回転2軸が出た時のような斬新性も感じられない。どちらかというと無難な折りたたみだったり、当たり障りのないスライド方式が占めてしまっている感があり、Wオープンスタイルになってるとかインターネット用キーボードが付いてるとかそういうものは全くないといってもいいふうになってます。
まだ、個々で欲しいと思わせるモデルがあるのがまだ救いなのですが、総じてかつてのドコモのように保守化しているのではないのかと疑問符を打たないといけないのかなと思います。
では、新機種の紹介。まずは三洋と冬のモデルで機種デザインで共有化が見られたソニー・東芝の機種紹介。
①W61SA
3インチの有機EL液晶を搭載したスライドモデル。ダイヤル部分だけでなく操作関連やメニューキーもスライド下部に搭載し、上部は液晶のみに仕上げ、コンパクトな大型化を果たしている。
ワンセグ・デジタルラジオが搭載され、閉じたままでも操作できるようタッチパネルになっている。
それ以外にもBluetooth・赤外線通信の両方が搭載。
個人的感想
4月に京セラの一部門に譲渡されることが決まった三洋電機の携帯電話部門。それとしては最後になるだろうモデルその1。
新機能と従来の機能がほとんど入ったハイエンドモデルとして仕上がっている。
画面が大きいのに併せて有機ELのきれいな画像が目を引く感じになる。カラーリングも嫌らしさはなくしっくり来ると思う。
気になるのは全部入りに近いモデルでありながら、おサイフ機能が見送られたこと。あまり丸みがなく角ばった外観になってしまったこと。そしてカメラ機能が弱い(画素数が約200万画素止まりな)こと。
最後に関しては、総じて三洋の機種の課題点でもあるのだが、もう一回り大きな画素数のカメラ機能を出してもらいたいものだ。これが京セラとの統合でどうなるかが気になるところ。
②W62SA
W53SAで評判だった防水機能が搭載された折りたたみモデル。
IPX5及びIPX7レベルの防水機能を持ち、水回りや大雨が降ったときでの使用に耐えうる設計になっている。
音楽と共に光るヒーリングイルミネーションが搭載。またワンセグやwith Disney!も搭載されている。
個人的感想
三洋電機の携帯部門としては最後になるだろうモデルその2。
以前出ていたW53SAよりも武骨さはなく、むしろますます女性にぴったりな、おしゃれですっきりとしたケータイに仕上がっている。
特に秀でたものはないものの、全体的にまとまった感はある。
③Cyber-shotケータイ W61S
ソニーのカメラ部門のブランド「Cyber-shot」の名を冠したケータイ。ソニーのauモデルとしては初めて500万画素以上のカメラ機能を搭載してくる。
511万画素のCMOS「Exmor(エクスモア)」を搭載。光学3倍ズームや手ブレ補正・顔検出オートフォーカス機能も搭載。また、撮った画像を簡単にブログやSNSに送ることも可能になっている。
モデルはスライドタイプの2.8インチワイドVGA液晶。
個人的感想
ベースになっているのは、つい最近発売されたばかりのドコモSO905iCS。
しかしながら、ドコモの機種に持ち合わせていなかったAV出力・Bluetooth・ワンセグが追加搭載され、またそれに伴ってドコモで出ているものより更なるブラッシュアップが図られるものと思われる。
今までこれがauで・・・と思いながら恨めしがっていたauのソニーユーザーには朗報だったように思われる。
④W62S
WINのauモデルとしては初となるGSM方式が対応した折りたたみモデル。それに伴い、通話/ウェブ/メールだけでなく、英文での予測入力ができるように強化されている。
表面をジュラルミン加工しており丈夫で上質感を引き出している。
個人的感想
待望のWINでのGSMローミング圏でもすぐに使えるケータイが登場し、これまでノキアの英語表示しかできなかったケータイを持つという煩雑さから解放されたと喜ぶユーザーも多いと思われる。
GSMローミングを持ちながら、デザインはこれまでのものと同じくらいすっきりしており、かつ薄さはauの中では薄い部類に入る16.9mm。
海外で使う意図がなくても、すっきりしたケータイが欲しいという人にもオススメできる。
⑤W61T
冬のモデルで出たW56Tの兄弟機ともいえる機種。
324万画素のカメラを搭載し、サブディスプレイは7×7ドットのLEDを搭載。有機EL液晶にワンセグ、新機能と余すところなく搭載している。
個人的感想
機能的にはW62SA同様特に秀でた部分がない。W56Tとの違いは360゚回転をしないこととテレビ電話機能が搭載されていないこと。ボタン周りも丸を意識した作りになっている。
新機能が搭載されていたり、カメラの画素数でも平均以上、かつ様々な機能が搭載されているものの、レベルはミドルレンジ的に扱われるらしい。
また厚みが18.9mmありながら外部メモリは電池蓋と電池パックを外さないと搭載できないという点がいただけない。
次回はauその他の機種紹介です。