今回紹介する番組は、12月から始まった新規局BS11(ビックカメラ系の放送局)の深夜番組「伊集院光のばんぐみ」です。
この番組はタレントの伊集院光さんが企画・プロデュースする番組。ラジオ番組でもセルフプロデュース的な作品はありましたが、今回の番組が本格的なセルフプロデュースの番組になるんじゃないかと。
内容はオムニバスな企画が並立して進行するバラエティ番組。伊集院光さんと彼の事務所の後輩達(だと思う)が繰り広げる喜怒哀楽を楽しむのがポイントと言うべきでしょうか?
以前とあるところで書いた時点では、第1回の放送分を見ただけになってしまったからか、正直いまいちな部分(60分動録テープ1本でノーカットドラマ撮影をするという企画で、その初回だったからかイントロダクション(役者の紹介)で終わっていた)が見えたため、あまりいい印象がなかったんですが、2回目の放送からエンジンがかかってきましたね。
1回目からやってる企画は互いの責任の擦り付け合いがまるで子供のけんかのようになってる感じがして、傍(はた)から見てるとこれが面白い。互いの深層心理も読めてきそうで、ちょっと(恐ろしいという意味ではないが)怖いところもある。
歴史の苦手な伊集院さんが、例え話を使って歴史を語っていく企画も、お得意のはっちゃけトークと解説家の新説のはっちゃけっぷりが上手くミックスされてまた面白い。
新説の中で出てきた「ヒゲを剃るのを拒んでまで女装をして踊った織田信長」や「敵の憎たらしい大将をただ首実検するだけでなく、それに漆を塗って腐敗を防ぎ、さらに宴席の見世物(酒の肴)にしようと金箔や銀箔まで塗って楽しんだ織田信長」(これ絵的には地上波ではNGだったかもしれないのに、あまつさえ絵にしてしまったスタッフ陣に伊集院さんはあ然としていたらしい)には笑いを通り越してへぇボタンを押しそうでしたね。伊集院さんがさらにいい具合に消化酵素出してたし(爆)。
ちなみに、歴史のコーナーの冒頭に出てきた伊集院さんの舞台化粧(いわゆる『どうらん』)の濃さが凄すぎて、まるでお公家さんみたくなっていたのには激しく笑った。