2007年12月22日

EZアプリ 魔界塔士サガ -はじめに-

さぁ、今回は携帯ゲームの傑作とも言われている魔界塔士サガの紹介です。


この作品は、1989年に任天堂のゲームボーイから出た(おそらく世界初の)携帯ゲーム機のRPGで、その後の携帯ゲーム機のあり方を大きく変えた作品でもあります。
というのも、、当時のスペック(特にモノクロでスクロールすると流れてしまう画面や電池での稼働時間で当時の最高水準とはいえ今考えれば非常に短い)でRPGを作るのは不可能といわれていただけあって、この作品がハード登場半年強で達成したことは当時のスクウェアの技術力はすごいものだったことが推測されます。

後に、2002年にカラー化してワンダースワンカラー(カラー専用ソフト)で発売。今年の夏にはドコモのiアプリにも移植されました。


で、重要な要素になってくる作品のキャラは大まかに3種類。


その1:にんげん
男と女があり、女のほうが素早さが高め。アイテムを最高8個まで持てる代わりに、成長のためにはアイテムが欠かせない。魔力はほとんどないため、魔法関係はほとんど効果が期待できない。

その2:エスパー
男(エスパーマン)・女(エスパーギャル)があり、にんげん同様女のほうが素早さが高め。アイテムは最高4個と装備関係で埋まってしまうことも。逆に魔力がかなり高くなるため、魔法関係は高い効果を発揮する。また魔力を持つ武器との相性もいい。
能力の成長は戦闘を繰り返すことで変わってくる。

その3:モンスター
様々なタイプが存在する。それぞれに得意属性と苦手属性がある場合がある。また装備やアイテムを一切持つことができない
戦闘終了後に出ることがある肉を食べることで変化成長していくことのできる唯一のキャラ


という感じで、戦闘というのが一つの大きなポイントになってくる。

もう一つの重要な要素はレベルの概念がないということ。
そのため、戦闘というのは、先述したエスパーやモンスターの成長のための手段でしかなく、かつにんげんにとっては耐久性のある武器を複数買うためのカネ稼ぎ・・・というふうになる(にんげん・エスパーにとっては、カネは武器・防具の資金集めにしかならないし、共通しているのは宿代や蘇生のためのお金でしかないという暴力的な言い方もできる。まさしく『金は天下の回り物』である)。


ということで、不必要な戦闘は避けることができるのと、仲間が死んでも戦闘に集中できるのがメリットでもあります。
しかしながら、その無駄な戦闘を避けられる確率が非常に低い。その戦闘回避率は、5割しかなかったといわれているファンタシースターⅡよりもさらに酷いことも(6回・7回逃げるを選択してやっと逃げられることもざら)
またダメージの変動も非常にまちまちで、敵の強さもかなりバランスが悪いのではと疑いかねない一面も。

しかし、それを払拭しても、コンパクトな物語の展開と、飾り気のないシナリオ、そして意気揚々とさせる音楽が特に光っている。よくも当時の制約されたスペックと容量の中で引き出せたものだと感心してならない。


次回以降、各世界の紹介。



Posted by alexey_calvanov at 22:32│Comments(2)TrackBack(0) ゲーム系 

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この記事へのコメント
J・マックバーンさん>初期ロットのサガはバグが酷かったために色々な裏技が出てきたようですね。
個人的にはなかなか逃がしてくれない敵が強敵だったような(苦笑)。

能力をカネで補えるというのは今考えると結構シビアだよなと思ってますね。
まぁ、命をカネで買うのも(以下自主規制)。
Posted by アレックス at 2007年12月23日 23:44
裏技で『かみのみぎて』を装備したり、HPを激しく増やした思い出がありますな。
「ムサシ」が強敵だった記憶があります。
後はアライのメット……。
Posted by J・マックバーン at 2007年12月23日 02:06

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