というのも、調べてみると今月は大きい作品・注目すべき作品がどうも多いようです。とはいうものの、ギャルゲー・エロゲーは暗黒大陸的な領域なので、正直どこまで引っ張り出せるかわかりませんが、ここのエリアからコンシューマーのヒット移植作が出て来て侮れないので、ちょっと今回力を入れて紹介しようと思います。
さて12月のPCなんですが、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんけれども、はっきり言うとエロゲーが市場のほとんど。全年齢が実用向けと食い合うような形で残りのシェアを取っている感じ。
しかし、昔から続く大手が今でも頑張っているのがPCの特徴でもあり、その最たる例が日本ファルコムや工画堂スタジオ、そして今回紹介する作品の発売元システムソフト(現システムソフトアルファー)であります。
そこが出しているのはコンシューマーでも有名な大戦略シリーズなんですが、その大戦略に二次元と萌えの要素を付け加えたのが、「萌え萌え2次大戦(略)」。
今までの硬派な大戦略がここまで変わるのかと驚くことうけあいです。
第2次世界大戦をモチーフに、二次元(メカ少女)化した実際活躍していた戦車や戦艦・飛行機が戦うシミュレーション。しかしながら、二次元化しているということもあって、アドベンチャー的な要素も入っている。わかりやすく言うと、サクラ大戦シリーズを簡素化したものというべきでしょうか?
シミュレーションは大戦略シリーズと同じクォータビューのターン制。ただ大戦略シリーズとは違い、必殺技やカットイン、ミニゲームが搭載されている。
ちなみに、この作品は全年齢なのだが、カットインは服がビリビリ破れて、着エロもびっくり(爆)な際どいシーン盛りだくさんだ(ギャハ)。
キャラデザが美樹本晴彦さん・北爪宏幸さん・六道神士さんなど総勢8名で結構豪華。あ、私はエーリヒにやられますた(笑)。<ダメなヤツ。
それ以外はエロゲーです(汗)。はい、よいこのみんなはわかってますね?
読 ん で も い い け ど 買 っ ち ゃ ダ メ 。
読んでもいいけど
買っちゃダメ~!
さ、これだけ言っておいたところで、紹介しようっと。
まず、12月の作品群の中で避けて通れないのが「ToHeart2 AnotherDays」だったんですが、発売延期が決定したことで少しばかり混沌としてきているわけで・・・。
となると一番注目できそうなのは「タイムリープ」。
ドリームキャスト・PS2で移植されたカナリア ~この想いを歌に乗せて~やフーリガン、そして私立アキハバラ学園など個性あふれる作品を制作しているフロントウィングの最新作。
尾道市近くの島に住んでいる主人公が、島にある神社の境内で子供の頃のヒロインを助けたのがきっかけで起こるパラレルストーリー。
尾道と聞いてピーンと来た方は鋭い。実は、尾道は筒井康隆さんの小説「時をかける少女」の舞台になっているのだ。そして作品名がタイムリープ。
恐らくヒロインが何かのきっかけで時間(空間)旅行をして未来であるゲームの舞台に着いたということになるわけですが、当然ヒロイン達との関係(立ち位置)に変化を利かせる要因にならないわけではないわけで。面白くなりそうな要素がいっぱいで少し期待しております。
続いては「ピリオド」。
白詰草話やQuartett!(カルテット!)などを制作したモノクローマ(左記2作品発売当時LittleWitch)の最新作。白詰草話はドリームキャストに移植されているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれない。
原画師の大槍葦人さんの独特の絵やフローティングディレクターシステムといった凝った演出(最近の作品は抑え気味とのこと)で人気を博している。
近未来の長崎を舞台に、高校生の主人公が浪費している青春真っ只中、あるきっかけで8人のヒロインの女の子のいずれかに恋に落ちていくオーソドックスな恋愛アドベンチャー。特殊な存在である『天使』がこのゲームのキモになると思われ。
残り2作品は過去作品のセット売りなど。
一つ目は「LOVERS~恋に落ちたら…~PREMIUMPACK」。
実売で65000本売り上げた同作品。元はWindowsよりさらに前にあたるPC98シリーズの頃のラブ・エスカレーター。
今となってはほぼ当たり前になったが、PCでプレイしているとは思えないくらいによく動くアニメみたいな作品で、また濃いシナリオが幾度の延期を繰り返していたにもかかわらず高い評価を得ている。
今回Vista対応になったばかりでなく、4枚組CD-ROMをDVDに再編集。さらにイラスト集やキャラクターソング集などもセットで付けての登場となる。
もう一つは「AYAKASHI PACK」。
2年前に発売されたAYAKASHIと去年発売されたAYAKASHI Hの2作品をダブルパック化したもの。作品内容は全く同じだが、来年にはアニメ化・マンガ連載化が決定しているので、原作に触れてみたい人達が増えるだろうから注目。
据え置き機編 結論
年末商戦ということもあり、一部ハードを除き勝負をかけている。
特にノリに乗ってるWiiはファミリー向け・個人向けにとソフトが充実し、単なる子供だまし的な作品からの脱却を図っている。またコアユーザー向けだが、X様の充実したラインナップも光っている。
あとはPCもツボを突いてくるような作品、コンシューマーでは味わえない作品群を並べているので、対象年齢と金銭的な余裕があれば遊んでみてもいいだろう。
次回は携帯ゲーム機のソフト紹介になります。