全く困ったヤツはどこにでもいるもので・・・。
先日2つの事件が大きくネット上をにぎわせていた。
1つ目は「テラ豚丼事件」。
ことの経緯は、吉野家でバイトをしていたと思われる男性が、深夜の勤務中にすき家のメガ牛丼に対抗したかったのか意図は不明だが、創作でテラ豚丼を作ろうと思い立ち、ケータイで動画を録ったものをニコニコ動画でアップ。
最初はやや好意的なな意見が占めていたものの、鍋から肉をすくう際にどんぶりから滴り落ちた汁やボトボト落ちる肉、食べ残しは鍋に戻した(注:本人のコメントではないという説もあり)・テラ生野菜と称した物を作った時のとうもろこしの扱いに見せた食品を扱う人間とは思えない態度・最後のほうで内部文書と思しきものがアップされていたことで、徐々に否定的なコメントが寄せられるようになり、同時に2ちゃんねるやmixi(ミクシィ)に専用スレや専門コミュニティが立ち上がり大炎上。
一部の閲覧者が吉野家に事実確認を求める電話をかけたり、書面(電子メール)を送り、遂には吉野家サイドがウェブページ上で謝罪文を掲載。
問題の店舗とその犯人を割り出し、処分を検討するにまで至った(注:問題になった店舗は愛知県岡崎市にある店舗ではないのかという説が浮上しているが、吉野家サイドはまだ公表していない模様)。
この過程で、アップした本人は吉野家の人間ではないことをアピールするものの、炎上が大きくなる過程で内部の人間(アルバイト)であるばかりでなく、本人のIDやマイリストが割れ、事実上の逃亡をしている。
ちなみに、これが例の動画。
2つ目はINFOBAR2で起こった『内部告発』をめぐる事件。
ことの経緯は、今月初め(INFOBAR2発売日と同日)に鳥取三洋製のケータイINFOBAR2の検査ラインに携わっていたという人がmixi内で企業秘密と称した記事を書き込む。
その記事によると、INFOBAR2はきちんとした製品チェックは施されておらず、欠陥品をそのまま流して出荷しているという旨が書かれていたため、これもネットを介して大炎上。
検査は何十にもチェックしているので欠陥品が流れるということはありえないと前置きをした上で、鳥取三洋が調査に乗り出したところ、鳥取三洋で働いていた派遣社員であったことが判明し、「事実無根で冗談のつもりで書き込んだ」と本人が述べ、謝罪したとのことらしい。
ちなみにこちらの記事は、日記とユーザーIDごと削除されているとのこと。
とにかく開いた口がふさがらないというのか、社会的にどうなるのかがわかってないんじゃないのかと言いたい。
前者はドラえもんに出てくる野比玉子(のび太のママ)の口癖を借りるまでもないが、「食べ物をおもちゃにしてはいけません」の一言に尽きる。
確かに誰もがやってみたい。しかし、それなら自分の身銭を切ってかつテイクアウトしたものでやってほしい。そして作ったからには最後まで食すようにしてもらいたい。捨てたりするのはもちろん鍋に戻すなんて(事実ならば)もってのほかだ。
後者に関しては、ただでさえ精密機械。製造過程で壊れないわけではない。しかし欠陥品のままで出荷したと書いてしまうと、この商品は大丈夫なのかと猜疑心を持たれてしまう。また、修理で戻ってきたものが再び壊れた時に、そちらの製造(修理)した過程で欠陥品を使っていたのではないかと大きなクレームに発展しかねない。あまつさえ、それを利用した悪質なクレーマーが発生する土壌ができかねない。
なお、恐らくではあるが、この吉野家のアルバイトも派遣社員も、その働いていた際の鬱憤を晴らすために書いた愉快犯的な側面を持っていたのではないかと思えてならない(派遣社員のほうは契約が切れている可能性も考えられる)。もしそうなら、法的責任(損害賠償)も含めた厳正な処分を下してもらいたいと思う。
とまぁ、このようなことを書いてひとつのことを思い出す。
現在は某SNSに逃げ込んでいるある人物。この人物もやってることは今回の事件ほどではないが同じような類なのかもしれない。
(わざと)他の人間が不快に思えるような記事で炎上させ、アクセス数を飛躍的にアップさせたいのと、その一連の騒動を遠い目で眺めて薄ら笑いたい(今回の犯人はそこまで思っていたのかは不明だが)という愉快犯的な衝動を持っていたのだろう。
そんな奴に私を含め幾人かの閲覧者が釣られ踊らされていたという事実を知るにつれ、さらにこの報道を見聞きした時、薄ら寒さを覚えたのは言うまでもない。
ただ、こういう不法行為をすれば、必ず割れて社会的制裁を食らうということを思い知らしめるにはいい機会なのかもしれない。だからこそ、先述した厳正なる処分を会社側に下してもらいたいと切に願っている。