今回は、新しい料金プランがどういうもので、それに対してのメリットおよびデメリットを書いていこうと思います。
まず新料金プランに最も対応の遅かったドコモですが、後述するauと同じく2つのコースを用意していきます。ところが、販売方法は月賦販売と一括払いの2方式になっています。
特徴を詳しく話していきます。
まずバリューコース。メリットとしては、
・購入端末の割引はないが、12ヶ月か24ヶ月の分割(月賦)払いか一括払いが可能。
・使用料が1680円/月お得になる(例:タイプSSの場合、3780円→2100円)。
・ファミ割MAX50やひとりでも割50も対応可能。
・分割終了後も同価格を維持できる。
・年単位等の縛りがない(=契約解除料が発生しない)。
続いてベーシックコース。同じくメリットとしては、
・端末割引あり(ドコモ標準価格に対し15,750円の割引)。
となります。
一見、バリューコースのメリットが高いように感じますが、それ以上にデメリットも大きいわけです。
バリューコースの場合、
・端末購入代金が高い(いわゆるドコモ標準価格に準拠する形になる)。
・年単位等の縛りはないものの、次回機種変更時でも分割(月賦)は残るので、前回分と合わせた額を支払うことになる。
ベーシックコースの場合、
・使用料は現行のまま(つまり値下がりはない)。
・2年契約が条件(この間に機種変更・MNP・解約を行うと解除料が発生。解除料は最大15,750円。以降630円/月値下げ)。
ということが発生します。
月賦の金額にもよりますが、単純に月々の利用料と契約年数の縛りの点から考えれば、バリューコースが得ではあります。
ただ、機種変更のサイクルがめっきり減るという事態も予想され、このコースを約5000万の契約者の相当数を選んだ場合、機種変更の数がかなり減るのではという危惧さえ抱けてなりません。
そうなると、頻繁までとは言わないけれど、決まった年数で変えていた人にはポイントのたまりやすいベーシックコースがお得なようにも感じます。ただ、実質分割で支払ったほうが総トータルの価格面ではお得になるケースが多いため、結局はバリューコースということになるのかもしれません。
これに対し、auはフルサポートコース・シンプルコースの2種類があります。ただ、支払い方式はどちらも一括払いとなっているので注意が必要です。
フルサポートコースのメリットは、
・購入時の価格をauが補助(21,000円分)。
・auポイントの獲得数が2~3.5倍(4~7pts)に変更。
・誰でも割を契約していても、フルサポートコース解除時でも解除料は不要。
これに対し、シンプルコースは、
・現行プランに加え、月々の利用料が安いプラン(※)を選べる。
※シンプルプランS:基本使用料1050円/月 通話料15.75円/30秒
シンプルプランL:基本使用料2625円/月 通話料10.5円/分
となります。
こちらもドコモのそれと同じようにデメリットがあり、
フルサポートコースの場合、
・2年契約。
・解除時に解除料が発生(1年まで:18,900円 1年半まで:12,600円 2年まで:6300円(※))
※解除料はauポイントで埋めることが可能。
・使用料は現行のまま(つまり値下がりはない)。
シンプルコースの場合、
・端末購入代金が高い(いわゆるau標準価格に準拠する形になる)。
・基本使用料の割引がない(※)。
※現行プラン選択の場合除く。
・請求書発行額の発生(105円/月)。
・auポイントの優遇なし(※)。
※現行プランを選択した場合、フルサポートコースと同様のauポイントを付与。
ということが発生します。
auの場合は、ドコモの場合とは逆で、現行のプランのままでサポートの厚いフルサポートコースを選んだほうが得になるケースがとても多いです。
シンプルコースを選ぶケースとしては、極端に話す回数が少ない場合かプランL・LLのプランを選んでいる場合になってくると思います。
とはいえ、しょっぱなから選べば、高い機種代金を払わされることになるので、最初はフルサポートコースにしておき、2年経ってからシンプルコースに変えるという選択肢が妥当になってきます。
結論から言えば、よほどのことがない限り、しょっぱなからシンプルコースを選ぶのは損、最初からフルサポートコースにしておけばメリットは多いというわけです。
つづく