2007年11月13日

冬の新機種出揃う2007 ドコモ編①

冬の新機種、続いてはドコモ編です。
今回ドコモに関しては、史上最大数といえる機種の発表を行ってきました。しかし、中には来年の機種発表まで行っているということなので、玉切れになるのではないかと推測しているところもありますが、いずれにせよ、ドコモが本気を出してきているのは明らかです

こういうふうになった理由は、ドコモ自身がここ数年赤字に転落しているということ、裏を返せば、新規契約数の伸び悩み(一時期純減もあり)が一端になっていると思います。それと絡んで、親会社のNTTが連結決算で遂に赤字になってしまったこともあり、親会社のNTTからの増益を求める突き上げもあるのかもしれません

見方によっては多機種展開をすることで、あらゆるニーズに対応できるというふうになるかもしれませんが、あまりに多機種になったために雑多になった、どれが自分に合うのか分かりにくい、そして人気のある機種・ない機種の差が出すぎて、膨大な在庫が残る可能性が出てくるというリスキーな事態にもなりかねません。
最近多機種展開すると最後の事例が多く出てくるだけに、少々心配です。


では新機種の紹介。まずは先に発売される予定の905iシリーズです。


905iシリーズは紹介する全機種がHSDPA・国際ローミング対応になるばかりでなく、16:9の3インチオーバー(地デジサイズ)の液晶になるとのこと。
またカメラは300万画素以上のハイスペックになり、カメラ好きにも納得の仕様になるのかもしれないです。
新サービスとしては、HSDPAになったことでミュージックチャネルが動画対応になり、「Music&Videoチャネル」に変更。それに伴いビデオクリップやWindows Media Video再生可能な機種も増加。それ以外では地図アプリや震度5以上の地震が起きた時に出る緊急地震速報を受信できるエリアメール機能も搭載されるとのことです。


それでは905iシリーズ。最初は特別な名の付いていない機種の紹介です。


1:D905i
一部ユーザーに人気のあるスピードセレクター・モーションコントロールセンサー・FMトランスミッター等を備えたスライドモデル。
国際ローミング・地デジクラス(16:9)の3.1インチワイドVGA液晶・HSDPA等新シリーズの機能が追加される。
それ以外の追加機能は、同社のHDD付DVDレコーダーの楽レコの技術を利用した録画機能の付いたワンセグ

個人的感想
基本的機能は904iと全く変わらず、一部新機能等の追加がある程度。一部ボタン配置等で変更点があるものの、先述のとおりそう変わらない機種なので、変に期待しすぎると損をするかもしれない
しかしながら、ワンセグが録画できるようになったので、いつでも見られるのはうれしい配慮。もちろんハイライト再生もできるため、いわゆるおいしいどこ取りもできるようになっているので、これに関しては大きな進化といえよう。


2:F905i
ワンセグやPCサイト機能でウェブを見る時に便利なヨコモーションを搭載したケータイ。
前機種と比べセキュリティモードが強化されている。また同社の看板モデルの「らくらくホン」に付いている機能の一つ、はっきりボイス・ゆっくりボイスの機能が追加

個人的感想
基本的なデザインは変わらないものの、3.2インチワイドVGA液晶が搭載され、ワンセグ・ウェブ閲覧、そして文字の視認性がよりはっきりするようになった(文字に関しては、すぐに拡大・縮小できるクイックズーム機能が搭載される)。
また、「らくらくホン」シリーズの機能が追加搭載されることになったので、今まで同シリーズでは物足りなくなってきていた人にも、操作の問題がクリアできれば、非常に魅力的なケータイになっていくだろう。


3:N905i
NECのFOMA端末としては史上初(これまでN506i・同iS/iSⅡには搭載)になる回転2軸式のケータイ。
3インチのワイドVGA液晶に520万画素のカメラを搭載。カメラに関しては手ブレと被写体ブレの両方を抑える機能が追加されている。

個人的感想
恐らく905iシリーズの中では最強モデルになるだろう。ここ数年はNEC=なんでもありの最強モデルという図式ではなかっただけに、発売以後の状況が注目されるところ。
N904iで搭載されていたヤマハサウンド(高出力サウンド)がワンセグでも楽しめ、より音の領域が大きくなり、臨場感が増すようになっている。
ただ今回からソフトキー(アプリボタン等)の配置が他社に準拠する形になったため、操作感覚が変わってくる可能性があるので注意。


4:SH905i
トラックボールのような直接的な操作が可能になるTOUCH CRUISER(タッチ・クルーザー)が搭載されているケータイ。
薄さ16.9mmとコンパクトなだけでなく、幅48mmと非常にスリム。3インチワイドVGA・モバイルASV液晶を搭載。
また、ケータイとして世界で初めてドルビーサラウンド(ドルビーモバイル)に対応している。

個人的感想
今までは『液晶のシャープ』といわれていたように、液晶(画面)の面でクローズアップされることが多かったが、今回の機種は薄さと音に対して相当なこだわりが出ている
前者はμシリーズに比べると厚くなるものの、それでも16.9mmと今までのシャープモデルの中では最も薄くなると思われる薄さを実現。後者に関しては、他社・他キャリアが力を入れ始めた音に対して、一歩先ん出たようにも感じる。
また、カメラでも大きな変化があり、今まで唯一と言ってもいいほどCCDにこだわっていたが、最近の技術革新に押されてか、遂にCMOSに変更されていることに注視したい。もしかすると、今までのシャープのカメラの歴史(注:ケータイで初めてカメラが搭載されたのはシャープ製)の大きな転換点になるかもしれないからだ。


5:SO905i
FOMAとしては史上初(ソニーモデルとしてはSO505i以来)になるジョグダイヤル(+JOG)が搭載。auのW53Sで搭載されたものと同じく十字キー中央にある決定キーがジョグになっている。
ソニーグループの技術が結集されており、ワンセグは同社のテレビBRAVIAの技術、音楽機能は同じくウォークマンの技術が応用されている。

個人的感想
ソニーは904iを出していない会社なので、今回の機種は大きな変更点がとても多い(冒頭で書いていた新機能もその一つ)。
903iTVからの変更点は地デジクラスの液晶とBRAVIAの技術の利用範囲。
BRAVIAに関しては、モバイルBRAVIAエンジンは搭載されてはいないものの、見た目にはわからないほどの技術革新が行われているらしい
ジョグに関しては、オン/オフの設定が可能だったりと操作設定を自由にカスタマイズできるようになっている。これにより誤動作(特にゲームでの誤動作)が格段に減るものと思われる
なお、外部メモリはmicroSDなので注意。


次回は残り905iシリーズの紹介です。



Posted by alexey_calvanov at 22:29│Comments(0)TrackBack(0) ケータイ系 

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